ウォーク・ザ・ライン 君に続く道/Walk the line '05(米)
ジョニー・キャッシュという人をまったく知らないので、
一夜にして大スター→家庭崩壊→麻薬に溺れる→凋落
→時代が求める音楽シーンの変化、
という流れを観ながら「悲惨な終わり方だろうなぁ」
と思ったら意外にもハッピーエンドでよかった。
フォアキン・フェニックスは俳優としてはいいと思うが、
わたしには濃すぎるし、シリアスすぎるしで
今まであまり魅力を感じなかった。
でも今回は、ひたむきに愛する女に想いを伝える切ない表情とか、
麻薬断ちの禁断症状が山場を越えてぐったりしている時の目とか、
色気と保護欲を感じてしまった♪
余談だが、わたしは根がSなので男の弱った姿にけっこうそそられるのである。
リース・ウィザースプーンははっきり言って嫌いだ。
彼女の夫ライアン・フィリップが大好きなので顔を見るたびに
「なんでこんなしゃくれ女と!?」と忌々しい気分になる。
が、しかしさすが第78回アカデミー賞主演女優賞受賞ですな。
うまかったし嫌味がなかった。(顔はやっぱり嫌いだけど)
ヤク中のジョニーがボロボロになって突然訪ねてくると、
ここで受け入れたら男のためにならないと心を鬼にして追い返すが、
いったん面倒を見ると決めたら完璧に麻薬を断たせて
その後の仕事もサポートする。
しかし、ジョニーが何度プロポーズしても
「わたしには100%言いきれるけど、今はその時期じゃないわ」と
きっぱりとはねつける。かっこいい!
しかも、そのかっこよさが自然体というか、気負ってない感じなのだ。
小耳にはさんだところによると、リースはその気になれば
もっと格上の大女優になれるのに、
夫ライアンを失いたくないためにあえて仕事をセーブしているとか・・・
正直意外でしたね。あの顔からして(しつこい?)
手段を選ばない上昇志向の女かと思ってたわ。
う~ん、鼻につくし、しゃらくさい女だが、案外いい人?
ま、もう少し様子を見て判断しようっと。
監督は「アイデンティティ」を撮った人らしい。
'07 3 4 WOWOW ★★★★☆
監督:ジェームズ・マンゴールド
出演:フォアキン・フェニックス、リース・ウィザースプーン
by Gloria-x | 2007-03-05 21:32 | 映画レビュー