プロフェシー THE MOTHMAN PROPHECIES '02(米)

ウエストバージニア州ポイント・プレザントで実際に起きた事故をベースにしたという作品。
ワシントンポストの記者、ジョン・クラインはクリスマスの夜、妻と下見した邸宅購入を決め、幸福の絶頂で帰途につく途中、自動車事故を起こす。
病院に運ばれた妻は脳に腫瘍が見つかって入院するが、
「あれを見た?」と怯えた表情でジョンに聞き、奇妙なスケッチを残して死ぬ。
2年後、深夜に車を運転していたジョンは知らぬ間にわずか1時間半で600キロという
ありえない移動をしてポイント・プレザントという知らない田舎町にやってきていた。

 予想外の傑作。M・ナイト・シャマランの「サイン」と比較してしまうが、
「サイン」は結局キワモノというか観客を一歩引いた視点にとどめたままなのに対し、
本作は「隣人は静かに笑う」の監督だけあって、静かな説得力というか、奇をてらわず
日常生活にひそむ超常現象をじわじわと受け入れさせる力を持っている。
作品中「目に見えなくても確かに存在するものはたくさんある。たとえば電波、
マイクロウェーブ、”あれ”はそれと同じで目に見えなくても昔から存在している」や
「高層ビルの窓拭きは地上にいる人間より先に遠くの事故を知ることができる。
でも、それは彼らが優れた能力を持っているということじゃない」
というセリフが出てくるのだが、
一歩間違えば嘘っぽいオカルト映画になりがちな事象を視点を変えることで
「なるほど」と無理なく納得させてしまうところがすごい。
ローラ・リニーが見た予知夢の恐さが後になってじわ~と効いてくるのは秀逸。
不思議なほど密度が濃く吸引力の強い作品。

'04 4 10 WOWOW 5段階評価★★★★★
監督:マーク・ペリントン
出演:リチャード・ギア、ローラ・リニー
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by Gloria-x | 2004-12-09 13:47 | 映画レビュー