プラダを着た悪魔/The Devil wears Prada '06(米)
今まで演じた数々の役の中でこれが
ベストだと思う。
メリルって演技上手いのは認めるけど
魔女みたいな顔なのに美人扱いされてたり、実は逞しい体型のくせに、
はかない風情の役が多いのも納得いかなくて正直好きじゃなかったけど
「シーデビル」も◎だったし、コメディのセンスあると思う。
一瞬、この役ってグレン・クローズでもいいかなと思ったけど
彼女がやると役に奥行きと味わいが出すぎてしまうので
この映画の質感にはメリルですね、やっぱり。
スタンリー・トゥッチがいい味出していて魅力的。
(彼の役柄は「SATC」のヴォーグのエピソードを思い出させる)
アン・ハサウェイも可愛くて好印象だった。
彼女が次々着替えて登場するファッションを観てるだけで
自分のモノになるわけでもないのに
豊かでしあわせな気分になっちゃうのが我ながら不思議。
「プリティ・ウーマン」でジュリア・ロバーツがリチャード・ギアのカードを使って
ロデオドライブで買い物しまくるシーンとか、
「ビューティーコロシアム」とか、
「ノックは無用」の魅惑の変身コーナー(わかる人はスゴい!)とか、
誰かの手によって変身させてもらうシチュエーションって
たいていの女なら無条件で自分を投影してワクワクすると思う。
でもさ~、硬派のジャーナリスト志望のダサダサ女が
あんなに簡単におしゃれな美人になるわけないし、
ヒロインの恋人役の男がダサすぎ!
なんかリゾートホテルで腰ミノつけて火踊りやってそう・・・
もうちょっと小ましな俳優いなかったのかね?
一昔前の映画だったら「ランウェイ」誌をやめたヒロインは
ジャーナリストの夢を忘れて恋人の新しい職場へ付いて行き、
めでたしめでたし、というエンディングだったと思うけど
そうじゃないところが爽快な後味だった。
'06 11 29 劇場 ★★★★★
監督:デビッド・フランケル
出演:メリル・ストリープ、アン・ハサウェイ、スタンリー・トゥッチ
by Gloria-x | 2006-12-04 21:00 | 映画レビュー