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デブラ・ウィンガーを探して/Searching for DEBRA WINGER '02(米)

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仕事、結婚、子育ての両立、そして加齢。
女性なら誰もが必ず直面し、答えを探し続ける問題に直面した女優、ロザンナ・アークエットが34人の女優たちにインタビューしたドキュメンタリーフィルム。

あたりまえのことだけど、仕事で輝いてる女優からは独特のオーラが出ていた。
容姿や年齢に関係なく、仕事に対する自信や満足感によって輝いていて、
そうでない人との差は明白だった。
そうそうたる顔ぶれがほとんどスッピンやパサついた髪、テカった顔など
普段着で「素」の自分をさらけ出している。
特にグループによる座談会スタイルのシーンは本音度、素顔度も高いようだ。
メグ・ライアン、ダリル・ハンナ、ダイアン・レイン、シャロン・ストーン、ホリー・ハンターなど
ロザンナと同じくわたしともほぼ同年代の女優が中心的存在なので、共感できる部分が多かった。
個人的にはどうしても経済問題と仕事のジレンマという話題に感情移入してしまう。
印象的だったのは、わたしよりかなり年上だけどテレサ・ラッセルとテリー・ガー。
「貯金も底をついてきたけど、他に何ができる?引退できるものならしたいわ、
お金さえくれたらね」
「自分を靴職人だと思えばどう?世界最優秀靴賞を受賞する。
そこへ安物靴の注文がきてもお金のためなら作るでしょ」
カトリン・カートリッジも言う「白雪姫じゃないんだから、
家賃のためにやりたくない仕事もするわ」
あのヴァネッサ・レッドグレーブでさえこう言う。
「引退してもいいと思っている自分もいるの。生活さえできればね」
ああ、わたしもデブラ・ウィンガーみたいにとっとと仕事やめて夫に養ってもらいたい・・・・
ただし、わたしは子供がいないし、結婚生活に対する不自由さ、結婚している故の規制などを感じたことがないので 「子供を取るか仕事を取るか」や「家庭と仕事の両立の難しさ」的な話題は申し訳ないけどピンとこなかったどころか、
「こんなに時代が進んで、しかもハリウッド女優なのに、未だにこんなステレオタイプの悩みが現役なのかぁ・・」とある意味感慨深いものがあった。
なんだかんだいってもやっぱり男社会の壁は厚いのか・・・

惚れ惚れしたのはダイアン・レイン。
「やっぱりただ者じゃない!」と思ったのはシャーロット・ランプリング。
可愛いなぁと思ったのはシャロン・ストーン。
キライだったけど「意外といいひとかも」と思ったのはホリー・ハンター。
男前!と思ったのはフランシス・マクドーマンド。
そしてデブラ・ウィンガーは現役時代よりやわらかくなっているな~と思った。
特に目が全然違う。

'03 9 10 劇場 5段階評価★★★★
監督:ロザンナ・アークエット 
出演:シャロン・ストーン、ダイアン・レイン、ホリー・ハンターウーピー・ゴールドバーグ、
  ジェーン・フォンダ、メグ・ライアン、シャーロット・ランプリング、
    ヴァネッサ・レッドグレーブ、デブラ・ウィンガー 他

by Gloria-x | 2004-12-08 01:29 | 映画レビュー