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天使と悪魔 

先日、何年越しかの悲願(おおげさ!)だった模様替えに着手。

我が家は3LDK。
寝室はいっしょで、各自個室がある。
わたしは長年フリーランスで自宅がオフィスだったのだが
会社勤めするようになって仕事部屋が不要になった。

そこで、仕事部屋にしていた7.5畳の洋室を衣装部屋に。
洋室には収容力たっぷりの造り付けクローゼットがあるが
それだけで洋服やバッグ全部が収納しきれるわけがなく、
寝室にも衣類の一部を置かざるを得なかったのだ・・・

千○会で天井×横幅2・5mの不織布カバー付きクローゼットを購入し、
洋室の壁面いっぱいに設置。
組立てはダーリンで、例のごとく、
手術中のドクターとナースのようにわたしが助手を務めた。

これで寝室に置いていた衣類も衣装部屋に移動。
寝室はベッドだけのすっきり空間になった。
理想はホテルみたいにシンプルな寝室なのだ。


さて、ここからが表題の「天使と悪魔」

模様替えで大型ゴミがたくさん出た。
家具や家電などの大型ゴミは大阪市に電話で予約して
回収日の朝9時までにマンションのゴミ集積所に出しておく。

ゴミは前夜に出してはいけないのがマンションのルール。

回収日の前夜、帰宅したダーリンが言った。
「もう大型ゴミいっぱい出してる人おったで」
「ええ~?じゃあうちも出す?」
「いや、それはあかんやろ」

そう、ダーリンは人一倍正義感・道徳心が強く
規則を破るとか、ズルするとかは絶対しない人。

わたしはつい「誰も見てないし」とか「今回だけ」と
ズルしようとして彼に叱られるのである。

しかし、今回はさすがのダーリンも
朝早くから台車で何往復もすることを想像して心がグラついたのか
「誰かが出してたってことは、生ゴミ以外は夜出していいのかな・・・」
「そうやん、いいんちゃう?」ここぞとばかり尻馬に乗るわたし。

「ま、いいか、あと数時間の話やし、出してしまうか」
「出そう、出そう!朝ゆっくり寝れるし」さっそく立ち上がるわたし。

しかし彼はソファに座ったまま
真面目くさった深刻顔で逡巡している様子。

そのとき、わたしには見えた。
ダーリンの頭の周りで、彼の心の中の天使と悪魔が戦っているのが。

悪「いいじゃん、いいじゃん、みんなもやってるし、今から出しちゃえよ」
天「誰かがやってるからってルール違反していいの?」
悪「朝ゆっくり寝たいだろ?」
天「こそこそ深夜に出すより、正々堂々と朝出したほうが気持ちいいよ」

笑いをこらえきれず、声色を使って天使と悪魔を演じるわたし。
ダーリンは図星をさされて赤面し、
「やっぱり朝起きて出そう!」ときっぱり。

彼の耳元でささやいていた悪魔はわたし?

by Gloria-x | 2006-08-26 22:51 | 夫婦の日常・おでかけ