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ホワイト・オランダー/WHITE OLEANDER '02(米)

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奔放に生き、恋愛を繰り返すアーティストの母・イングリッドと暮らすアストリッド。
やがてイングリッドは自分を捨てた男の殺人容疑で終身刑の判決を受け、
未成年のアストリッドは里親の家と保護センターを行き来する生活を余儀なくされる。

永遠のテーマ、母と娘。
親としての自覚ゼロで本能のままに生き、愛という名の下に娘の人生を支配する母と,
母親を慕い、愛を求めながらも母の生き方に疑問を感じ、支配下から逃れようとする娘。
たとえ正しくなくても「実の親の愛」という枷はあまりに重く、
子供がそこから逃れたいと思うことには罪悪感がつきまとう。
スーザン・サランドン主演の「ここよりどこかで」をより深刻にしたタッチ。
「子供時代のことは大人になってからの方がよくわかるものだ」
というモノローグが切ない。
親が子供に与える影響力はすさまじい。
親がつけた心の傷はその時だけでなく大人になってからも子供を苦しめ続けるのだから。

'04 9 6 ビデオ 5段階評価★★★
監督:ピーター・コズミンスキー
出演:ミシェル・ファイファー、アリソン・ローマン、レニー・ゼルヴィガー

by Gloria-x | 2004-12-07 22:52 | 映画レビュー