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50歳の恋愛白書/The Private Lives of Pippa Lee '09(米)

今さらだけど邦題悪すぎ!それでスルーしちゃうと惜しい佳作です

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お手軽なラブコメみたいな邦題のせいで観る気ゼロだったけど
意外!けっこう味わい深く見ごたえのある作品でした。

美しく知的なピッパ・リーは50歳。
年の離れた夫はベストセラー作家で成人した2人の子供もいる。
よき妻、よき母として誰もが憧れる幸福な生活を送る彼女だが
他人にはあまり知られたくない過去があった。


ピッパ役のロビン・ライト・ペンも美しくていいけど
彼女の若い頃を演じるブレイク・ライブリーがすごくいい!
(それはそうとピッパって妙な名前ですよね?何かの略?)
人目をひく美しい容姿に恵まれながら、
本人はそのことに無頓着な感じを嫌味なく演じている。

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美しさに思い上がることもなく、無知無教養を卑下することもない。
こういうタイプの人、現実にもたまにいるけど羨ましいわ~
基本的に性格がよくなきゃダメだけどね。

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このシーンがほんとに魅力全開だった♪
一見色気のない下着に包まれた伸びやかなボディ!そして無防備な表情!

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無軌道なその日暮らしをしていたピッパは
30歳も年上の作家に見初められて結婚。
この作家役、アラン・アーキンはミスキャストでは?
結婚・離婚を繰り返し、その度に相手はどんどん若い女になっていく・・・
そういう男を演じるには色気&可愛さを感じないんだけどなー。

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わたしは年下好きなので、いくらお金持ちで知的で歳より若く見えても
30歳も年上の夫なんて絶対ムリ!
どちらかというと↓のほうがいい(笑)

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ロビン50歳、キアヌ35歳という設定。
実際にはキアヌのほうが2歳ほど年上だとか!
不思議だけど全然ムリヤリ感ないのよ~。
キアヌは年上女に本気で惚れる役をやらせると光りますね~♪

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ピッパの母親役マリア・ベロ、今まで観た役の中でいちばん印象的。
どちらかがいい悪いではなく、単に人としての相性が悪いせいで
一緒にいると共に幸せになれない親子。よ~くわかります!

モニカ・ベルッチ、ウィノナ・ライダー、ジュリアン・ムーア
それぞれインパクトのある役柄&存在感が◎
(さりげなく豪華キャストでびっくり!)


'11 2 WOWOW ★★★★☆
監督:レベッカ・ミラー
出演:ロビン・ライト・ペン、キアヌ・リーブス、アラン・アーキン、ブレイク・ライブリー
    ウィノナ・ライダー、マリア・ベロ、モニカ・ベルッチ、ジュリアン・ムーア
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by gloria-x | 2011-02-26 19:21 | 映画レビュー

ヒア アフター/ Hereafter '10(米)

細部まで抑制がきき、知的で洗練された演出はもう神がかり的!

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イーストウッドって神様の域に達してるのでは?と思った。
このテーマをこんなにシックな映画にするなんて!
あの年齢でこんな新境地を見せるなんて!
ほんと、あと20年は長生きしてほしいわ~♪

ヒアアフターとは「来世」のこと。
子供の頃の病気がきっかけで霊視能力を授かりながら
その才能を「呪い」と感じている男、
大津波から奇跡の生還をし、自らの臨死体験から
死後の世界に興味を持ったジャーナリスト、
突然の事故で双子の兄を亡くし、その喪失感から立ち直れない少年、
サンフランシスコ、パリ、ロンドンに住む3人が
不思議な力に導かれるようにめぐりあう。


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「泣かせますよ~」「感動させますよ~」的な
姿勢ゼロなところが最高!


パリ、ロンドンが舞台でフランス語のシーンも多いためかヨーロッパ映画みたい。
ハリウッド映画にありがちな、設定上舞台をヨーロッパにしただけという
ペラペラな質感ではなく、インディペンデンス系作品のような上質な空気感。

肝心の主題部分では大げさな演出や感動の押しつけをしないのに
津波シーンには大金を投じ、最新技術を駆使して迫力ある映像を作り出す。
この潔いバランスがすばらしい!

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マット・デイモン、好きでも嫌いでもないけど
彼の原点「グッド・ウィル・ハンティング」以来、初めていいと思った。
こういう静かな孤独や苦悩を抱えた役はとてもいい。
ブライス・ダラス・ハワードも独特のムードがあるいい女優ですね。
2人がイタリア料理教室でペアを組むシーンは
品よくエロティックでよかったわ~♪

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チェンジリングでも思ったけど
イーストウッド監督は少年の使い方が上手!
いじらしいというか、子役子役してないというか・・・
この双子役、ほんとに双子の兄弟だとか。

静かで抑えた演出、音楽と映像の洗練されたセンスに
一瞬たりとも気が散らずラストまで強烈に引き込まれた。
そして、鑑賞後には深く心地よい余韻が・・・
もう一回観ようかな~♪

'11 2 21 劇場 ★★★★★
監督:クリント・イーストウッド
出演:マット・デイモン、セシル・ドゥ・フランス、ブライス・ダラス・ハワード
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by gloria-x | 2011-02-23 21:05 | 映画レビュー

心の美容液クンとデート

色恋抜きでも、いい男とのデートは美容に効果アリ♪

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このブログにも何度か登場している
「心の美容液クン」と久しぶりのデート。
彼が居心地のいいイタリアンのお店を予約してくれた。

8歳年下のMクンは正真正銘のGood looking guy.
知り合って10年以上になるが
20代の頃よりどんどんいい男になっている。

今回のBig Newsは
彼が長年の不毛な闘争についに終止符を打って
めでたくバツイチになったこと。
一人息子は「パパと暮らしたい」ときっぱり宣言したとか。
なぜならほとんど彼が子育てしてたんだもの・・・

仕事と子育てに奮闘しながら、恋やおしゃれも手を抜かず
プライベートも充実させているところは
ホリディ」のジュード・ロウみたい♪

彼とはお互いに「見た目チェック」をしあう仲でもある。
老若男女誰からも男前と言われる彼がそんな心配してるなんて
最初は信じられなかったけれど
生まれつき容姿がよくモテまくってきた人というのは、逆に
わたしなんかにゃわからない悩みや心配があるらしい。

色恋抜きで心おきなくいろんな話ができる
異性の友人ってほんとに貴重だと思う。
それがいい男というのは美容効果満点で理想的♪
ほんと、この年齢になったからこそ心底思うのです。

はい、100%ただの自慢話です。すみません・・・(;^_^A
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by gloria-x | 2011-02-17 16:06 | おしゃれ・美容・運動

ウォール・ストリート/Wall Street. Money Never Sleeps '10(米)

金融系の話が難しすぎておもしろさ半減・・・

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オリバー・ストーン監督&マイケル・ダグラス主演「ウォール街」の23年ぶりの続編。
前作で逮捕されたウォール街のカリスマ投資家ゴードン・ゲッコーが
長い刑期を終えてニューヨークに帰ってきたところから物語は始まる。

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前作はあのギラギラ感がけっこう好きだったのにな~。
続編は金融問題とか国際関係とか専門的な話が難しすぎて
ほとんど話についていけず途中でウトウト・・・
ねじれた父娘関係×恋愛なのか金融なのか
メインがどっちつかずで感情移入しにくいのだ。
おまけに133分と長い!

難しくて退屈だったのはわたしだけ?と思ったら
上映終了後、近くにいたカップルの男のコも言ってた。
「金融系の知識があったらもっと楽しめたかもな~」
でもさーマイケル・ムーア作品じゃあるまいし
知識不足で消化不良なのは観客の責任じゃないよねー。


金融&国際問題はもっと噛み砕き
120分以内にまとめて
エンターテイメントに徹すればよかったのに


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マイケル・ダグラス、生涯バブリーなギラギラ親父をやらせたら右に出る者なし!
今回「色と欲」の「色」がなかったけど、そっちはそろそろ現役引退か?
キャリー・マリガンはカズオ・イシグロ原作の「わたしを離さないで」が楽しみ。

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チャーリー・シーン、顔の崩れっぷりというか岩石化に仰天!
まるでラシュモア山みたいなんだもの・・・
ちょっと痛い感じで、一時期アイドル的人気があったなんて信じられない。

スーザン・サランドンがいつものようにかっこよかった!



'10 2 13 劇場 ★★★☆☆
監督:オリバー・ストーン
出演:マイケル・ダグラス、シャイア・ラブーフ、キャリー・マリガン
    スーザン・サランドン、ジョシュ・ブローリン
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by gloria-x | 2011-02-14 21:52 | 映画レビュー

犬は喜び庭駆け回る♪

久しぶりの雪!理屈抜きにエキサイティング!

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大阪にも3年ぶりの積雪!(約5cm)
リビングの窓から眼下を眺めると
家々の屋根や公園の木々が真っ白!
そして空からもまだひらひらと雪が・・・

雪の降る中を歩きたくて
いてもたってもいられなくなりました。


寒いのはまったく苦にならないというか
むしろ大好きなわたし。
はやる気持ちを抑えつつしっかり防寒装備し、
ニットキャップの上からウィンドブレーカーのフードを被ってGo!

ipodで好きな音楽聴きながら
妙にウキウキ・ニコニコしながら1時間以上歩きました。

冷たい空気を吸い込んで歩いてると
頭すっきり、体も浄化されていく感じ~♪


夏はゾンビかヴァンパイアみたいに
日光を遮った部屋で息たえだえなのに
雪が降ると外へ出たくて興奮するなんて
わたしって犬みたい(笑)

とはいえウィンタースポーツとはまったく無縁。
キャリーと同じく根っからのシティガールなんですけどね♪
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by gloria-x | 2011-02-14 15:51 | おしゃれ・美容・運動

コネクテッド/CONNECTED '08(香港)

残念ながらオリジナルの足元にも及ばず・・・

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セルラー('04年・米)のリメイク。
アイデアの新鮮さ(当時)、きっちり綻びなく練られたプロット、
キャストの魅力、スピーディーでムダのない展開など
すべてにおいてオリジナルの勝ち!

舞台はL.A?と思うようなプール付きの豪邸から突然拉致され、
廃屋に監禁されるヒロインは小学生の娘と二人暮らし。
(この娘役がブサイク!もっと可愛い子役いなかったのー?)
職業はロボット設計士で、最先端な働くシングルマザーなのに
ファッション&ヘアメイクが昼メロに出てくる箱入り専業主婦みたい!
このへんのツメが甘いと感情移入できないのよねー。


バービー・スー、はかなげで透明感があって男好きしそうなタイプ。
泣き顔も見苦しくないが、言い換えれば嘘っぽいってこと。
キム・ベイシンガーの可愛い熟女っぷりとは比べ物にならない。
キムは取り乱し方も見苦しくない程度にリアルだったもの。

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見知らぬ女から携帯にかかってきたSOSに翻弄され
はからずも正義のヒーローになってしまうのはルイス・クー。
エレクション~死の報復~では田宮二郎を思わせる
正統派二枚目のインテリヤクザが強烈な印象だったが
この作品ではどこにでもいる平凡な男(ちょっとバカリズム似)

「九死に一生スペシャル!」を繰り広げて
ほんのかすり傷程度なのはご愛嬌としても
せめてメガネが吹っ飛んでレンズが割れるくらいしてもよかったのでは?

この役もクリス・エバンズが演じたノー天気なチャラ男のほうがよかった。
ルイス・クーのキャラは、妻に逃げられ
小学生の息子との約束を破ってばかりで負い目を感じている父親。
軽快さとスピード感が身上のこういう作品にはウェットで邪魔な設定だと思う。

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唯一の収穫?は熱血ニック・チョンの魅力が少しわかったことかも(笑)
今までどおり、異性としてはこれっぽっちもそそられないが
「有事の際に信頼できるいい奴」感は文句なし!
ニックって和犬(特に甲斐犬とか)みたいだわ~。

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リウ・イェは好きなのだけど、う~ん、この役はどうなんでしょう?
探偵といえばハンチングにコート、的な
本物のインターポールが失笑しそうな珍妙な風体だし・・・
クサい演技のお手本みたいだし・・・
(「レオン」のゲーリー・オールドマンとか「フェイス・オフ」のトラボルタを思い出したな)
でもまあ、彼以外だったら目もあてられなかったと思うのでいいのかなー。



'11 2 WOWOW ★★★☆☆
監督:ベニー・チャン
出演:ルイス・クー、バービー・スー、ニック・チョン、リウ・イェ
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by gloria-x | 2011-02-08 22:42 | 映画レビュー

抱擁、あるいはライスには塩を/江國香織

70年代大島弓子ワールド全開!(褒め言葉として)

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東京・神谷町で大正期に建てられた洋館に暮らす柳島家。
ロシア人の祖母、子供を学校にやらない教育方針、
息子は大学卒業後一年間ヨーロッパ遊学(留学ではない!)する習慣、
そして4人の子供のうち2人は父か母が違うという事情。
三世代、百年にわたる「風変わりな家族」の秘密とは・・・


久々に江國香織作品を思う存分堪能。
脳内映画(漫画?)を鑑賞しているかのごとく
たいへんビジュアルイメージしやすい小説である。
章(時代)ごとに一人称の語り手が変わるスタイルで書かれているのだが
柳島一族の人間による章は美しくほろ苦甘く、徹底的に生活感皆無。
そして、一族以外の人物による章が適度なスパイスになっている。
この構成はお見事!

家族や兄弟姉妹だけに通じる合言葉や、独特の言い回しなど
わたしもそういうものを実家の家族や夫との間に山ほど持っている。
それらをあらためて愛おしく感じ、ずっと大事にしようと思った。

読んでいる間ずっと感じていたのは
「まるで大島弓子の漫画みたい!」という感覚。

お金持ちの美形家族、古い洋館、美しい庭、
庶民感覚とは明らかに違う生活習慣、家族の秘密etc・・・
といった道具立てが丸ごと大島弓子ワールド!
(江國作品では「神様のボート」も大島弓子ワールドだと思った)

極めつけは叔父・桐之輔というキャラクターである。
ルックスも、ファッションも、性格も、言葉遣いも何から何まで
「ヨハネが好き」「F式蘭丸」「ジョカへ・・・」
「雨の音がきこえる」「銀の実を食べた?」あたりの
70年代の大島弓子作品の登場人物そのまんまなのだ。
大島弓子作品(特に70~80年代の)を愛する人なら
ハマること必至だと思います。

それにしても最強ですね。
東京都内の裕福な一族で、ロシア人の血をひく美形なんて。
ああ、来世はこんな家の子に生まれたい!

わたしが激しく共感したのは「肉を食べる」ことについての一節
~動物の温かな生命をきちんとお腹に入れないと、人は心に力がつかない。
 精神的生命力とでもいうべきものが薄くなり、
 人生を愉しもうとする欲望や、血の気や活気も薄くなる。~

'11 2 ★★★★★
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by gloria-x | 2011-02-02 21:19 | ブックレビュー