<   2010年 09月 ( 12 )   > この月の画像一覧

好奇心は猫を殺す/好奇害死猫 '06(中国)

モダンな建物やインテリアとレトロな重慶の街のコントラスト、映像が◎

c0008209_1511278.jpg
好奇心は猫をも殺す Curiosity killed the cat.
長いこと、この諺の意味が謎だった。
好奇心って誰の?猫の?それとも・・・と。

「いろんなことに首をつっこみすぎると命がいくつあっても足りない。好奇心はほどほどに」
が諺の意味で、猫の好奇心が正解である。
でも、なぜかこの諺を聞くといつも頭に浮かんでしまうのは
子供などがおもしろ半分&本能的な残虐性から動物を殺す事件のこと。

一見おしゃれっぽいただの雰囲気映画のようだが
後半、けっこう衝撃的なシーンがある。
常々痛感するのだけど、暴力描写の凄さにおいて
ハリウッドやヨーロッパはアジアの足元にも及びませんね。
c0008209_16305361.jpg

重慶の高級マンションである若い女がネイルサロンを開く。
引越しトラックが到着したちょうどその時、
マンションのエントランスから一組の居住者家族が出てくる。
夫婦と幼い息子だ。
「可愛い坊や!」と家族に駆け寄り夫婦に話しかける
ネイルサロンの女とフレンドリーに対応する夫婦。
実は、彼女は一家の主の愛人だったのだ。
そして、同じマンションの写真店で働く少女が
そのシーンを物陰から盗撮していた。

c0008209_15595535.jpg
ストーカー的に夫(フー・ジュン)につきまとう女(ソン・ジア)、
家族を守るため、というより自らの保身のために女と手を切りたい夫、
やがて妻(カリーナ・ラウ)の身辺で次々に起きる悪質なイタズラ、
常に彼らの姿を盗撮する少女(リン・ユエン)、
マンションのガードマン(リャオ・ファン)
この5人のそれぞれの視点からストーリーは展開する。

ベースは古典的な三角関係。
最初、盗撮少女やガードマンの存在は
初期のウォン・カーウァイ作品のムードを彷彿とさせる。
そんなスパイスをからめておしゃれっぽく仕上げた
中身の薄い雰囲気映画かいな、と侮りつつも
生活感皆無でモダンな高級マンションの佇まいやインテリア、
それとは好対照の趣のある重慶の街が視覚的に心地よく、
アンニュイムードで観ていたら
意外や意外などんでん返しのサスペンスだった。

ソン・ジアはネイルサロンのオーナーとしてのシーンは
ちょっとケバめのいい女だけど、どこにでもいるおネエちゃん。
ところが男との蜜月期はあっさりメイクで別人みたい!
2人の不倫模様がけっこううっとうしいのだが・・・
c0008209_1694618.jpg
フー・ジュンはレッドクリフ」ではとにかくかっこよかったけど
現代劇だと不思議と男の生々しさが漂いますねー。
藍宇でも色気と酷薄さが共存してたっけ。
でもパンチパーマ(天パ?)やめればいいのになぁ(笑)
c0008209_1657434.jpg

少年みたいな体型のリン・ユエン。
「恋する惑星」や「アメリ」ほどじゃないけど
明らかに犯罪的な行為をおしゃれっぽく見せるのって
どうにも神経に障ってわたしは嫌い。
c0008209_1658031.jpg
カリーナ・ラウはちょっとどこ見てるのかわからない目つきが色っぽい。
インファナルアフェア」シリーズのマリー姐さんのイメージが強いので
4~5歳の子供の母親という役どころがちょっと違和感あったけど。



'10 9 DVD ★★★☆☆
監督:チャン・イーバイ
出演:フー・ジュン、カリーナ・ラウ、ソン・ジア、リン・ユエン、リャオ・ファン
[PR]

by gloria-x | 2010-09-29 21:50 | 映画レビュー

映画タイトル一覧 た~は

■た
タイタンズを忘れない
タイムリミット
ターミナル
誰も知らない 
ダニー・ザ・ドッグ
ターミネーター4
ダウト
食べて、祈って、恋をして
■ち
チェンジング・レーン
血と骨
チョコレート
父親たちの星条旗
チェンジリング
チェイサー
チェイシング 追跡
■つ
月の輝く夜に
つぐない
冷たい雨に撃て、約束の銃弾を
■て
テイキング・ライブス
ディナー・ウィズ・フレンズ 
テキサス・チェーンソー
デスペラード ★デスペラード(再鑑賞)
デブラ・ウィンガーを探して
デンジャラス・ビューティー
デンジャラス・ビューティー2 
ディパーテッド
ディープ・エンド・オブ・オーシャン
■と
トゥームレイダー
Dr.Tと女たち
特別な一日
トスカーナの休日
トニー・レオンのミッドナイト・エキスプレス
トランスポーター
トランスポーター2 
トランスポーター3アンリミテッド
トリプルX
ドリームキャッチャー
ドーン・オブ・ザ・デッド
トーク・トゥ・ハー
トニー滝谷 
東京タワー オカンとボクと時々オトン
トランスアメリカ
トーマス・クラウン・アフェア
ドラムライン
導火線 フラッシュポイント
■な
ナイロビの蜂
7つの贈り物
NINE
■に
ニューオーリンズ・トライアル
ニュースの天才
■ね
寝ずの番
■の
ノック・アラウンド・ガイズ
ノーカントリー

■は
バイオハザード
バイオハザードⅡアポカリプス
バーティカル・リミット
パニックルーム
バニラスカイ
パーフェクトストーム
ハンニバル
ハンニバル・ライジング
バンディッツ 
パニッシャー 
ハイド・アンド・シーク 暗闇のかくれんぼ 
パーフェクトワールド
花よりもなほ 
バリー・リンドン 
パヒューム~ある人殺しの物語~ 
バタフライ・エフェクト
初恋
バンテージ・ポイント
ハプニング
パッセンジャーズ
パイレーツ・ロック
バレンタインデー
ハンナ

■ひ
ひとめ惚れ
HERO
ビューティフル・マインド 
ビフォア・サンセット
百年恋歌
ヒーローネバーダイ
陽はまた昇る
ヒアアフター
■ふ
ファム・ファタール
フェリスはある朝突然に
フォーガットン
フライ ダディ フライ
フライトプラン
ブリー
ブリジット・ジョーンズの日記
プルーフ・オブ・ライフ
ブレードランナー
ブロウ
プロフェシー
フレイルティー~妄執~ 
ブロークバック・マウンテン 
プリティ・イン・ニューヨーク
プラダを着た悪魔 
フラガール
プルーフ・オブ・マイ・ライフ
フリーダムランド
ブラックブック
フリーダム・ライターズ
ブーリン家の姉妹
ブレス
譜めくりの女
プレシャス
フォース・カインド
フローズン・リバー
ブルーバレンタイン
■へ
ベルベット・レイン
北京ヴァイオリン
ベンジャミン・バトン 数奇な人生
ベスト・キッド
■ほ
僕のスウィング
ボーイズ・ドント・クライ
冒険者たち
ボウリング・フォー・コロンバイン
ぼくセザール10歳半1m39cm
ホワイト・オランダー
ホワット・ライズ・ビニース
ポワゾン
ボーン・スプレマシー 
ホステージ
ホリデイ 
ボビー
ホットファズ~俺たちスーパーポリスメン~
[PR]

by gloria-x | 2010-09-29 21:35 | 映画タイトル一覧 た~は

小さいおうち/中島京子

すべては最終章にあり。そこまでは長く緩やかな前奏曲。

c0008209_19461663.jpg
やられましたね~。
読み始めてすぐに
「なんでこれが直木賞?ていうか
中島京子がなぜわざわざこんな作品を?」
ずーっとモヤモヤしたまま7章を読み進み、
最終章で「はは~!そう来ましたか。やっぱり中島京子だ」と納得。
気持ちのいい感動すら覚えました。
今気づいたけど音楽なら「ボレロ」みたい。

昭和のはじめ、東京郊外の赤い三角屋根のある家で
女中奉公した日々を回想するタキ。
若く美しい時子奥様の側で過ごした日々が
タキにとっては最もしあわせで忘れがたい時代だった。
60年以上の時を経て蘇る思い出は懐かしく、切ない。
そして、ついに語られなかった真実とは・・・


田舎から東京へ出てきて女中奉公する主人公
若く美しい奥様、可愛いぼっちゃん
豊かでモダンな東京の生活が戦争によって激変する・・・etc
読みながら水村美苗著「本格小説を思い出すが、
あの作品が放つ独特の強烈なオーラはないしなぁ・・・

昭和という激動の時代を生きた女性の一代記だとしたら
姫野カオルコ著「ハルカ・エイティの方が断然おもしろいしなぁ・・・
(正直、こっちに直木賞あげてほしかった!)

ず~っとそんなことを考えながら、
言わば頭の中に大きな「?」を点滅させつつダラダラ読み進み
最終章に来て俄然座りなおして一気に読了。
中島京子がなんの仕掛けもしないわけないですね。
ま、それにしては前フリが長すぎる気もしないではないけど
読み終えてみると、やや退屈で平板な語り口と展開が
後でじわじわ効いてくるようにも思え、それも計算ならさすが!

'10 9 ★★★★☆
[PR]

by gloria-x | 2010-09-27 20:40 | ブックレビュー

機嫌のいい人、悪い人

よくある新書のタイトルみたいですが(笑)

わたしが子供の頃、両親はおおむね不機嫌でした。
特に母親はい~っつもイライラ、ピリピリ、ガミガミ。


c0008209_13333838.jpg

継母だと真剣に思っていた。









家事や子育てでいろいろ大変だったんでしょうけど
「自分が選んだ道でしょ、八つ当たりしないでよ」
子供心にもそんな風に思ってました。



c0008209_1393665.jpg

←あの頃こんな本があったらなぁ~(-_-;





母親の不機嫌がこっちにも伝染、
朝っぱらからちょっとしたことで言い合いになり、
理不尽な叱られ方をして
泣きながら登校することもしょっちゅう・・・(T_T)


そんな刷り込みがあったので
一人暮らしを始めても朝は不機嫌なのが当たり前だったのですが
ダーリンと暮らして目からウロコ!

朝はにっこり笑って「おはよう」と言うものだったんですね!
遅まきながら「家庭環境が人格を作る」を身をもって痛感したものです。


ダーリンは奇特なほど「常に機嫌がいい人」です。
ムダに陽気というのではなく、気分が安定している感じ。

c0008209_13215613.jpg








病気になって初めて健康のありがたさや
故障して初めて家電製品の便利さを実感するように
そういう人と長年暮らしていると、
それに慣れて当たり前になってしまうのですが
たまに不機嫌な人に遭遇した時にありがたさを再確認します。

先日もそういうことがありました。

男女の友人と食事をしたのですが
なぜか男子のほうがとっても不機嫌だったのです。
店に現れた時から機嫌悪そうだったのが
時間が経つほど、どんどん不機嫌に・・・
仕事が忙しかったらしいのですが
「こっちはそんなこと知らんがな!」ですよ!

c0008209_13513531.jpg


←何が気にいらないのか、ムッスーって感じ





大人なら誰しもいろいろあるけど
社交の場に現れたからには
にこやかにするのがマナー&常識。
自分の不機嫌に他人を巻き込むな!ですよね。

(その友人はこのブログを読んでないので書けるのですが)



その時、わたしは「彼の奥さんって大変そう・・・」と思うと同時に
あらためてダーリンと暮らすありがたさを実感したのでした。

誰かが「理想的な出張同行者は機嫌のいい人」
書いてるのを読んで共感しましたが
わたし的には「理想的なパートナーは機嫌のいい人」です。
笑う門には福来ると言うしね。


ガンガン稼いでくれたり、偉業を成し遂げる夫よりも
一緒に暮らすなら、いつも機嫌のいい夫にかぎると思います。

(結局ノロケかよ?ですね・・・すみません)

c0008209_13534357.jpg

[PR]

by gloria-x | 2010-09-25 12:07 | 出来事・世間・雑感

食べて、祈って、恋をして/EAT PRAY LOVE '10(米)

う~ん・・・わたしは「トスカーナの休日」の方が好き

c0008209_958098.jpg
いきなり比べるのもなんですが、
ヒロインがライターで、離婚して家を失い、心も傷つき、
自分を見つめ直すために海外へ。
異国の地で様々な出会いや体験を経て心身ともにリフレッシュする・・・
とくればどうしてもトスカーナの休日を思い出す。
実体験の原作に基づいているのも同じ。

タイトルから一見こっちのほうが深そうに思えるが、違いましたね。
わたしは断然「トスカーナの休日」とダイアン・レインに軍配!
「地球の歩き方」ブームの頃、こんな旅した友人・知人はゴロゴロいたっけ。
しかももっとチープ&ディープな。

c0008209_9532839.jpg
ジュリア・ロバーツが苦手だったら耐えられない映画だろうなぁ。
わたしは特に好きでも嫌いでもなく、本作はけっこう好感持てたけど。

あらゆる意味で「アメリカ人感覚満載」の映画でした。
海外に行くたび思うけどアメリカ人はどこへ行っても楽そうで羨ましい。
まず英語圏の人間は断然得ですよね。
見知らぬ国へ行く緊張感や不安が日本人の比じゃないと思う。

どうしてアメリカは敗戦後、日本の公用語を英語にしてくれなかったんだろう?
日本人に英語をマスターさせたら危険だと思ったのか?

c0008209_9534395.jpg
イタリアのパートはそそられる!
屋外のテーブルでワイン飲んで、美味しいモノ食べて、お喋りしてって最高ですね♪
「なにもしない贅沢(幸福?)」とかいうセリフに共感&心惹かれました。

ヒロインはイタリアに着くなり英語が喋れる友人ができ、
すぐにその仲間に加わって楽しい毎日、ってそりゃ理想的じゃん!
もうちょっと言葉の通じない異国での寂しさや孤軍奮闘とかがあってもよかったのでは?
あんなので自分を見つめ直せるの?

c0008209_954426.jpg
インドのヨガ道場へ行ったら行ったでテキサス出身のオヤジと友達になる。
リチャード・ジェンキンズは好きな役者だけど、
この役で彼が語る「泣かせる話」はありきたり。
そんな理由などなく、心のままにインドへ来たオヤジのほうが魅力的なのにね。

ところで、共同生活で祈って瞑想して奉仕活動という場所には
どうしても胡散臭さや拒否反応を感じてしまうのは「オ〇ム」の影響か?

c0008209_9542455.jpg
バリのパートは完全にリゾート旅ですね。
快適なコテージ借りて、ビーチパーティーあり、新たな恋の出会いあり。
ヒロインが心のよりどころにしている薬療師、憎めないキャラだけど
はっきり言って遊び半分で観てもらう占い師レベル。
あれを心の師にするあたりがこの映画の「浅さ」かな。
薬療師の奥さんがいい味出してます(笑)

で、わたしがドン引きになったのは
離婚した治療師母娘に家を買ってあげるエピソード。

しかも自分一人じゃなく、N.Yの友人やこの旅で知り合った人たちも巻き込んで!
わたしは最初、N.Yの友人(ヴィオラ・ディビス)がヒロインの手紙を読んでる表情で
「彼女、何を血迷ってるの?すぐN.Yに帰らせて目を覚まさせなきゃ!」と
心配してるのだと思ったら・・・・

なぜドン引きになったかわざわざ書かないけど
このエピソードを「心温まる話」と思える人じゃなきゃ楽しめない映画かもね。


'10 9 22 劇場 ★★★☆☆
監督:ライアン・マーフィー
出演:ジュリア・ロバーツ、ハビエル・バルデム、
    リチャード・ジェンキンズ、ヴィオラ・ディビス
[PR]

by gloria-x | 2010-09-23 11:22 | 映画レビュー

沈まぬ太陽 '09(日本)

J△Lの現状、自業自得・・・ですね

c0008209_16593377.jpg
原作は山崎豊子のベストセラー小説。
昭和30年代、国民航空社員の恩地元は労働組合委員長を務めた結果、
カラチ、テヘラン、ナイロビなどの海外僻地勤務に追いやられる。
一方、副委員長として共に闘った同期の行天四郎は
組合を抜けてエリートコースを歩みはじめる。
足かけ10年に及ぶ流刑に等しい左遷人事に耐えて帰国した恩地だったが
待っていたのは東京での閑職だった。
そんな中、航空史上最大のジャンボ機墜落事故が起こり、
恩地は遺族係を命じられる。


c0008209_1711233.jpg
3時間22分の超大作。
長時間まったくダレず緊張感をキープして見ごたえ十分。
ただし、原作・題材・俳優陣から期待したわりにはちょっと物足りなかったかも。
終盤バタバタと話が収束し、主人公の感傷的なモノローグで幕を閉じる、
というエンディングに「これってTVドラマだったっけ?」と思った。(ほんとに)
主人公が会社の非道な仕打ちに耐えに耐えているのを観てきただけに
最後に幹部たちの悪事が次々暴かれて
もっとスカーッとカタルシスを感じたかったのに・・・
(それもベタではあるけれど)

ジャンボ機墜落前後とナイロビ時代を交互にたたみかけるように
見せる冒頭から、時系列を交錯させて展開するのだが
恩地役の渡辺謙をはじめ、登場人物が若作り⇒老けていくなどの
外見変化がほとんどないので、最初は一体いつの話なんだか混乱。

恩地みたいな人物、畏敬の念を抱くけれど自分の夫だったら困るなー。
今みたいに海外情報が豊富じゃなかった時代に
子供達を連れて僻地へついていき、
不遇の夫に対して文句ひとつ言わない妻もエライ!
わたしだったら「もっと上手に立ち回ってよ」と言ってるだろう。
そのうえ日本では狭い団地に姑と同居!
いくら天下の大企業社員でもちょっとねぇ・・・

企業名「国民航空」に最初は「なんか社会主義国みたい」と思ったが
略すと「国航」「NAL」と聞いて納得(笑)
そういえば主要人物の名前が
恩地(おんち)、行天(ぎょうてん)、八馬(はちうま)など
なぜか珍しい苗字ばかり!なにか意味があるのだろうか?

キャスト全員そつなくうまいけれど
特筆すべきは香川照之。やっぱりうまい!
小道具として出てくるスナップ写真の表情にすら、すごい演技力!


そうそう、気になる役者さんを発見。
石坂浩司扮する国見に、国民航空の会長職を依頼しにくる
使者みたいなおじいさん、なんかすごく特異な味があるんだけど・・・誰?


'10 9 DVD ★★★★☆
監督:若松節郎
出演:渡辺謙、三浦友和、香川照之、石坂浩司、西村雅彦
    鈴木京香、松雪泰子
[PR]

by gloria-x | 2010-09-22 00:05 | 映画レビュー

強化月間継続中!

体重3キロ、体脂肪3%ダウン!

c0008209_1017594.jpg

毎年、大嫌いな夏の間はゾンビ状態なのですが
今年は記録的・殺人的な猛暑!ついに開き直って
昼間は日光を遮りクーラー効かせた部屋にこもり
太陽が沈んでから外に出るという
吸血鬼のような日々を送っていました。

アウン・サン・スーチンさんってこんな感じなのかしら・・・と思ったり。
ま、わたしの場合は自主的自宅軟禁なのですが(;^_^A

で、せっせとウォーキングしてました。
日が暮れてから毎日平均4キロ。

加えて食事を見直しました。
「運動してるのに全然体重落ちない!代謝が悪くなったんだわ」
ここ2~3年、そう思い込んでたのですが
なんのことはない、食べすぎ&飲みすぎだったんですね・・・・

基本グータラだけど、やる時はやるわたし。
すると、なんということでしょう!
8月の強化月間開始から体重3キロ、体脂肪3%ダウン!

外食のときは「ダイエット中だから」なんて興ざめなこと言わず
思う存分食事を楽しみます♪
そして翌日はきっちり軌道修正。
不思議だけど、そのほうが翌日体重も体脂肪も落ちてるのです。

しかし、自己ベストまでは長い道のりなんですよねー。
ああ、数年前に泳いで痩せた分をなぜキープできなかったんだろう?
悔やんでも仕方ないので前進あるのみ!

今年中に少なくとも3~4キロ、
理想は5キロ落とします!

[PR]

by gloria-x | 2010-09-18 13:03 | おしゃれ・美容・運動

悪人 '10(日本)

原作のやるせなさ、閉塞感、メッセージがきちんと映像化されていてひと安心

c0008209_20195683.jpg

吉田修一の(現時点での)最高傑作だと思っている「悪人」の映画化。
原作はもう3回くらい読んでいて、その度に打ちのめされるというか、
作品世界に深く入り込みすぎて読後しばらくぐったりするほど。
それなのに、なぜかレビュー書いてないのです!自分でも不思議・・・
未読の方はぜひ読んでほしい一冊です!
c0008209_20204995.jpg

さて映画のほうは
原作ファンとしてはダイジェストというか凝縮感は否めないものの
独特の空気やメッセージはきちんと映像化されていた。
クレジットを見ると脚本は監督と吉田氏の連名だったので納得。
登場人物の住まいのリアリティも◎
特に樹木希林が立ち働く古い台所のゴチャゴチャ感!
セットとは思えない!美術さんすごい!
c0008209_2045234.jpg
深津絵里、モントリオール世界映画祭で最優秀女優賞を受賞!
ほぼスッピンで地味~な田舎の女性を演じても自然。
美人女優なのにまったく嫌味やクサ味がないところがすごいわ。

c0008209_2143529.jpg
妻夫木聡は特に好きじゃないけど毎度「うまいなぁ~」と感心させられる。
原作ではこの役に大好きなTOKIO長瀬クンを想定して読んでいたので
やや物足りなかったけど、今回もやっぱりうまかった!

c0008209_211064.jpg
日本の映画界にこの人がいなくなったらどうなるだろうとまで思わせる樹木希林。
演技とか役作りなんてレベルじゃない、もう憑依してる感じ・・・
原作でも祖母のパートはかなり読みごたえがあるのだが
カメラの前に立っただけでこの役の背景の厚みを体現してるのがすごい!

岡田将生と満島ひかりもよかった。
満島ひかりはクヒオ大佐で初めて観た。
生理的にすごくNGなタイプなのだが、その感じも含めてこの役にぴったりだった。
c0008209_21213787.jpg


わたしは生まれも育ちも現在も大阪市内。
ずっと都会の生活しか知らないので
地方に生まれ育ち、そこに住み続ける人の感覚は想像の域を出ない。

今まで、仕事で地方都市に行った時など
「もしここに生まれていたら・・・」と漠然と想像したことも。
「のんびりして平和でいいかもなぁ」と思う土地もあれば否もある。

「絶対ムリ!」と身震いしたのが出張で行った某県だった。
その県の方には失礼だけど、
その時に想像した無間地獄に堕ちていくような恐怖感が
「悪人」を読んだり観たりしていると再現される。

そりゃ、こんな事件が起こっても不思議はないかもなぁ・・・というか
物理的、精神的にいろいろ不自由なことが多そうなのに
インターネットや携帯などの進化によって
都会と変わらない情報を得られることが
若者世代にはかえって酷だったりするのだろうか?

この作品に描かれているような地方の閉塞的な世界で
「誰とも出会えないかもしれない」という不安を抱きながら
日々を送っている妙齢の男女には
いろんな面で身につまされすぎる作品かもしれない。
それもまた想像でしかないのだけれど・・・



'10 9 15 劇場 ★★★★★
監督:李相日
出演:妻夫木聡、深津絵里、樹木希林、柄本明、岡田将生、満島ひかり
[PR]

by gloria-x | 2010-09-16 00:15 | 映画レビュー

オリンピックの身代金/奥田英朗

読み始めたら止まらない、息をもつかせぬサスペンス!

c0008209_1451922.jpg
「著者の新境地にして最高傑作」という帯のコピー通り!
あまりのおもしろさに、数日間むさぼるように読みふけりました。
映像化してほしいな~。映画がムリならWOWOWドラマで。
主人公・島崎にはオダギリ・ジョー(ただしもっと以前の旬の頃の・・・)

昭和39年夏。オリンピック開催に向けて
東京は世界に冠たる大都市に変貌を遂げようとし
国民は一丸となって戦後最大の国家的イベントに熱狂していた。
そんな中、警察を狙った爆破事件が発生し
「東京オリンピックを妨害します」という脅迫状が届く。
捜査線上に浮かび上がったのは一人の東大生だった。


「人間が描けていない」は、つまらない小説に対するお決まりの批評である。
売れっ子ミステリー作家の中にも該当者は少なくない。
ミステリーとしての設定や仕掛けには感心させられるが、
登場人物がステレオタイプだったり、キャラの作り込みが浅いために
読んでいて物足りなく引き込まれないのである。

その点、奥田英朗の人間を描く才能にはいつも舌をまく。
彼の作る登場人物は、まるで目の前に現れ、呼吸し、
動いているかのようにリアルで説得力がある。
また、様々なタイプの人間を自在に描き分ける技にも感服だ。


島崎国男は秋田の貧農出身。
中学を出たら長男は農業を継ぎ、次男以下は集団就職。
家を継いだ長男も農繁期以外は出稼ぎ。
それ以外に人生の選択肢はない。
しかし、勉強ができた国男は
中学教師の熱意によって奨学金で高校に進学。
さらに、東大に入って村では伝説の人物となる。

ある日、大学院生となった国男のもとに故郷の母から電報が届く。
15歳年上の長兄が出稼ぎ先の東京で死んだという報せだった。
牛や馬のように使い捨てされる過酷な労働環境を知り、
まったく夢も希望もない兄の人生に想いをはせたことが
国男にある決意をさせる。
それは兄の代わりにオリンピック特需の工事人夫として働くことだった。
そして、その体験が国男の人生を大きく変えてしまう。

日本がイケイケだった時代の風俗やファッションもおもしろい。
島崎と東大の同窓生でTV局勤務の須賀は
元華族の家柄で、父親は警察幹部という一族のはみ出し者。
ポロシャツにバミューダパンツで真っ赤なスポーツカーを乗り回し、
「C調」「しょってらぁ」「ブーヤでシース(渋谷で寿司)」などなど
セリフも時代感満点。

東京生まれのボンボンで、東大出なのにダサくない。
自分ではイケてるはずの須賀は
「どうしてあんな陰気臭い男に次々と女が訪ねてくるのか。
なんであいつばかり心配されるのか」と国男に軽く嫉妬する。
ちなみに国男は「歌舞伎役者のよう」と評されるような
長身痩躯の色白優男で、穏やかで物静かな青年である。

主人公・島崎国男のキャラが特に魅力的なのは言うまでもなく、
須賀のほか、警視庁の個性豊かな刑事たち、
「箱師」と呼ばれる列車専門スリで前科八犯の老人・村田、
東北出身の出稼ぎ労働者たちなど
多才な階層のバラエティに富んだキャラクターが登場する。
そして、そのどれもが圧倒的なリアリティを感じさせる。


私利私欲ではなく義憤のためにオリンピックを人質に取る島崎国男、
国家最大のイベントであり、国民の夢であるオリンピックを成功させるため
島崎の犯行を阻止し、逮捕しようとする警察。
どっちに感情移入し、味方したくなるかといえば・・・


'10 9 ★★★★★
[PR]

by gloria-x | 2010-09-12 14:00 | ブックレビュー

バレンタインデー/ Valentine's Day '10(米)

豪華キャストで欲張りすぎ、詰め込みすぎ?目まぐるしくて上滑り・・・

c0008209_19562215.jpg

ラブ・アクチュアリー」のアメリカ版だろうなーと予想していた。
あちらは「単なるデート映画だろうなー」くらいに思っていたら
期待以上のいい出来で、ホロリとさせられ、音楽もよくて、今でもたまに観るほど。
なので、こっちも期待してたのだが・・・

キャスト陣は魅力的だし、各エピソード間の相関図もよくできているし、
おもしろくてハートウォーミングで、楽しめる作りなんだけど
いかんせん詰め込みすぎでそれぞれの話が薄っぺらだし
上滑りしてる感じでしんどかった。

人物やエピソードを絞り込み、
不要なものは心を鬼にしてバッサリ切り捨て
生かしたものをもっと深く肉付けすればよかったのに・・・


観ている間、ずっと小っ恥ずかしいような、
ノリきれなくてしんどいような・・・そんな感覚。
これ、何かに似てるなぁと思ったら

「THE 有頂天ホテル」(三谷幸喜監督)を観た時と同じ感覚ではないか?

c0008209_162566.jpg
唯一落ち着いて観られたのがこの2人のパート。
ブラッドリー・クーパーの最後のオチもよかったし
エンドタイトルでジュリアがリムジンの中で言うセルフパロディなセリフも◎!

残念だったのはこの2人!
ヘクター・エリゾンドが出てるなら・・・と期待したのに
なんだか安っぽいホームドラマみたいな気色悪い「心温まり感」
野外上映会のシーンもクサくて観てられなかったわ・・・
c0008209_16212635.jpg
そういえば「SATC2」のキャリーにも同じこと感じたけど
なんでわざわざ言わなくていい告白するの!?(シャーリー・マクレーン)
それを言って誰が幸せになる?
この感覚、日本女性にはないと思うけど、キリスト教的なものかしらん?

c0008209_16275396.jpg
この男の子のエピソードも狙いはわかるが浅い浅い。
ハリウッド映画の小器用な感じだけが伝わってきましたぞ。

c0008209_1627325.jpg
何がしたいのかよくわからず、しんどかったのがこのパーティーがらみの話。
ジェイミー・フォックスの「I will survive」弾き語りは「おっ♪」と思ったけど
シーン全体がグダグダなので効果半減で残念だった。

アン・ハサウェイの副業がらみの話もしつこいし
ハイスクールのくだりも要らないと思う。
って、なんだか悪口オンパレードみたいですみません!
いや、惜しいな~って思ったのでついつい・・・

でもアシュトン・カッチャーはしっかりいい味出してたし
ジェニファー・ガーナーも(幸薄い顔だけど)好感持てた。

要するにわたしとは相性が合わなかったってことでしょうね。


'10 9 DVD ★★★☆☆
監督:ゲイリー・マーシャル
出演:ジュリア・ロバーツ、ブラッドリー・クーパー、アシュトン・カッチャー
    ジェシカ・アルバ、ジェニファー・ガーナー、パトリック・デンプシー
    アン・ハサウェイ、トファー・グレイス、ヘクター・エリゾンド、シャーリー・マクレーン
[PR]

by gloria-x | 2010-09-07 21:19 | 映画レビュー