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PEACE/みうらじゅん

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みうらじゅんの著書はほとんど読んでいる。
読書中、わたしは常にプッと吹き出したり、クスクス笑ったり、
時にはお腹を抱え、涙を流して爆笑したり・・・
ほんと、健康にいい本だと思う。

彼はネーミングの天才だと思うが、
この本の中でもハッとするような提案をしていた。

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人はネーミングってやつに踊らされやすい。

「第一次世界大戦」「第二次世界大戦」なんてネーミングにするから
「13日の金曜日」シリーズのように
「第三」「第四」も起こって当然という感じがする。

だから「世界大戦ファイナル」
と変更したほうがいい。


「恐怖!大量無差別虐殺!人類の愚かさ爆発!神も仏も匙を投げた!」
という副題もつけて・・・。ただし
「世界大戦 NEW BEGINNING」などという卑怯なタイトルで
一儲けしようとする商法もあるのであなどれない。

'10 2 ★★★☆☆
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by gloria-x | 2010-02-28 13:42 | ブックレビュー

コレラの時代の愛/Love in the time of Cholera '07(米)

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不思議な空気感漂う映画だったなぁ。
タイトルからいきなり「コレラ」だし、ガルシア・マルケスだし
もっと難解で鬱陶しいお話かと思いきや、
意外に展開が早く飽きさせず、
シリアスかと思いきや失笑させてくれたり、
話がどう転ぶのか予測もつかず2時間10分退屈しなかった。

舞台が南米で、街並みやコロニアル洋式の邸宅などが目に快い。
中庭、回廊、吹き抜けなど、内と外の境界がゆるやかなあの感じ大好き!
緑や花々は生命力強そうな濃い色彩でルソーの絵みたいだし、
風通しよさそうな映像が心地よかった。


ただ、いつも思うことだけど、
英語圏以外の土地を舞台にするならその言語にしてほしい!
キャストもほとんどラティーノだし、スペイン語でやってほしかった。
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お話は南米文学らしく現実離れしていて、
初恋の女性を半世紀以上思い続け、貞節を誓う一方で、
600人以上の女とSEXしまくるという不思議な男の話。

ロマンチックな手紙攻勢のおかげで両想いになり、
結婚を誓い合うが、父親の猛反対で引き裂かれた2人。
男は女を思い続けて童貞を守り抜き、
何年か後、やっと再会すると、女は無情にも
彼の顔を見るなり「あの話はなかったことにして」
このシーン、ハビエルの顔に原因ありとしか思えない(笑)
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この印象薄く頼りなさそうな若者が↓突然こうなる。
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後ろからこんな強烈なデカイ顔がよだれ垂らさんばかりについてきてて、
突然ヌッと現れたらそりゃ引くわなーって演出なのだ。

その後、女は父親の思惑通り裕福な医者と結婚し、
男は手当たり次第に女と関係を持つのだが、
ふられて自棄になって、とかじゃないのがポイント。
常に女の方がその気になって、ふと気がつくとそうなってた、というパターン。
そして彼は初体験の相手から一人も欠かさずノートに記録しているのだ!
(昔、似たような人いましたよね?ワイドショーで連日話題だった)

主人公のキャラ設定がちょっと「?」
いい歳して定職にもつかず母親に養ってもらって
失恋したことにクヨクヨし、ストーカー的要素もあり、
はっきり言ってキモい奴!(容姿じゃなくて)
それなのに、自覚なく女を虜にするフェロモンを出してるのか?

ハビエル・バルデムは老けてからのほうが魅力的。
ちょっとニコラス・ケイジを思わせるセクシーハゲ系でお茶目。
ヒロイン役のジョヴァンナ・メッツォジョルノは
美人で勝気でニコリともしない表情が誰かに似てるなーと思ったら、
デブラ・ウィンガーだった。

父親役はジョン・レグイザモ。
ラテン系のやんちゃな役が似合ういい役者だが、
ヒロインの父親に見えないのが残念。
特に、医者と娘の仲をとりもとうとする様子はまるで女衒!
医者役のベンジャミン・プラットもよく見る顔だが、
現代モノのアメリカ映画に出てる時より断然魅力的だった。
しかし、なんといってもヘクター・ヘリゾンドの渋さと
年老いても枯れない色気!
この人が出てるだけで不思議に映画の格が上がるのよねー♪

'10 2 WOWOW ★★★★☆
監督:マイク・ニューウェル
出演:ハビエル・バルデム、ジョヴァンナ・メッツォジョルノ
    ヘクター・ヘリゾンド、ジョン・レグイザモ、ベンジャミン・プラット
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by gloria-x | 2010-02-26 14:46 | 映画レビュー

ジュテーム からだ・肉体・からだ/鎌田敏夫

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鎌田敏夫といえばドラマ史に残るヒット作を数多く生んだ脚本家。
わたしも「男女7人夏物語」「29歳のクリスマス」にはハマったなぁ・・・。
脚本家イメージが強いが、小説もいい。

高校卒業後、雑貨店で働くユカは
街で美しい大人の女性に声をかけられる。
それは高級コールガールのスカウトだった。
純粋に人間の「からだ」が好きで関心の強いユカは
愛や心を伴わないセックスで自分の体がどう反応するのか
興味を覚え、実験と観察のためにその仕事を始める。
そして、コールガールの同僚として
中学の同級生で自傷癖のあったナカモトと再会する。

1937年生まれの男性が書いたとは信じられない!
20代前半の女性作家の作品と言っても通用するのでは?

ユカとナカモトのモノローグで進行するのだが、
どっちの女の子も同性の目から見て好感が持てるし
ほとんど違和感のないキャラクター設定である。

男性作家の描く女性像は往々にして
「こんな女いないって!」
「この女、同性のともだちいないだろうなー」
と思わせるヒロインが多いのだが(代表はW辺J一氏)
鎌田敏夫のリアリズムにはいつもうならされる。
(実際に登場人物のような女性がいるかどうかは別として)
リサーチや取材を丹念にしている成果だろうけれど、
それを小説にする才能、時代&言語感覚は驚異的!
さすが時代を代表するヒットドラマを書いてきた人だ。

「ジュテーム ~わたしはけもの~」というタイトルで
ドラマ化されBSフジで放送されたらしい。(ドラマは未見)

'10 2 ★★★☆☆
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by gloria-x | 2010-02-25 13:14 | ブックレビュー

散歩日和

今日は4月上旬の陽気!
単に気温が高いだけなら、秋冬好きのわたしは
「気が早いわ!」と機嫌悪くなるのだが、
快晴で湿度は低く、涼しい風が爽やかで
まさに散歩日和♪
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わたしが住んでいるのはとっても庶民的で猥雑な下町なのですが、
道路を一本越えただけで嘘みたいに
閑静なお屋敷や、歴史的由緒のある坂やお寺が点在する地区。
まるで別の街にワープした感覚!
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「歴史の散歩道」と名づけられたこの界隈を最近よく歩きます。
人通りもほとんどなく、
居ながらにして古都へ小旅行にきた気分で
心が癒されるのなんのって・・・
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ダーリンとお出かけも好きだけど、
基本的にわたしは一人歩き・
一人行動が好きですねー。


そういえば中吊り雑誌広告のキャッチコピーに
「群れない女はかっこいい!」ってあったっけ♪
と、これまた一人で自己満足に浸る・・・
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ここは有名なお寺なので外国人観光客も多い。
その中で発見!思わず撮っちゃいました。
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スキンヘッドでいかつい白人男性ですが
「一番」とかじゃなく「先生」って・・・しかもこの書体。WHY?
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by gloria-x | 2010-02-23 22:42 | 出来事・世間・雑感

タコと青紫蘇のパスタ

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タコ大好きのダーリンのために作った一品。

おろしにんにくと鷹の爪で香りをつけたオリーブオイルで
タコを炒め、茹で上がったパスタを投入。
塩・ブラックペッパー、しょうゆで味付け。
皿に盛り付けてから刻んだ青紫蘇をたっぷり!


外出先でランチメニューを選ぶのに、
マグロカツ定食か、これに似たパスタか迷っていたダーリンに
「パスタは夕食に作ってあげる」と約束。
実はエビフライ定食を選んだわたしも
タコのパスタにちょっと惹かれてたのです。
ピリ辛で美味しかった♪
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by gloria-x | 2010-02-21 19:06 | 食べる・飲む

携帯の無い青春/酒井順子

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1966年生まれ、バブル期に青春を送った著者が
子供時代~新社会人時代の流行を振り返りながら「あの時代」を綴る。

ピンクレディー、女子大生ブーム、ユーミン、オリーブ、
竹の子族、ドリフと欽ちゃん、金八先生、ぶりっ子、ディスコ、
カフェバー、YMO、ヘタウマ、ワンレンetc・・・


各章のタイトルを見ただけで当時を鮮烈に思い出す人も多いだろう。

わたしもユーミンの歌詞に自身の恋愛を勝手にオーバーラップさせたり、
カフェバーでカクテルなど飲んで、大人になった気分に浸ったり、
YMOに代表されるテクノがかかるようになって
なんとなくディスコから足が遠のいた、など
当時の懐かしくも、こっ恥ずかしい数々の思い出が蘇った。
いや~絶対過去には戻りたくないですねー。

子供の頃は、懐メロ番組の存在意義が全くわかりませんでした。
が、今になってみると、たまに「懐かしい」という感覚にドップリ浸る時間は
大人にとって必要なものなのだということがよく理解できる。(あとがきより)


単に流行や風俗を取り上げただけではなく、
女子大生ブーム、アメカジ、ワンレンなどの章で
女性の生き方のパターンを見事に分析しているのは
負け犬の遠吠えの著者ならでは。

酒井順子は東京都内に生まれ育ち、
中高一貫の私立女子高(しかも私服)出身。
中学時代から渋谷や原宿に遊びに行き、
高校時代にはオリーブ誌上でエッセイを連載していたという経歴。

著者が本作の中で触れている林真理子も、
初期には同じ時代を振り返ったエッセイをよく書いていたが、
ひと世代違うとはいえ、
同じ時代や流行に対する視点や姿勢がまったく違う。
地方出身者の林真理子が遠くから憧れ、
おずおずと近づいて体験していったものが
酒井順子にとっては日常の延長なのだ。
この差も、生まれた時から携帯電話やTDLがあった世代と
著者世代の感覚の差に等しいのでは?

'10 2 ★★★★☆
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by gloria-x | 2010-02-19 13:49 | ブックレビュー

反省してまーす

オリンピックにはほとんど興味ないんだけど
たまたまニュースで記者会見を観た
「スノーボード選手の服装の乱れ」問題。

「開会式に参加できなかったことについてどう思うか」と記者に聞かれ、
「ちっ!るせぇなぁ」と舌打ちした後、
隣のエライさんに「反省してます(と言いなさい)」と耳打ちされ、
「反省してまーす」

あら懐かしい、船場吉兆会見の再現みたい(笑)
というのは置いといて・・・

このコほんとのバカ?って思った。

「国を代表して参加しているという自覚が著しく欠けている」
などと真面目に怒るつもりは全然なくて、


今どきの若者、しかもオリンピック出場まで行くコって
けっこう賢くて、裏では文句垂れたりしていても、
マスコミ対策とか、スポンサーがらみとか、
CMの話が来るようにとか、ちゃんと計算して
爽やかイメージを演出してるんだろうなーと思ってたのだ。

なので、あの記者会見には
いまだに日本各地で繰り返されてる
「成人式で暴れる新成人」に対して抱くような
呆れた感というか、時代遅れ感を覚えた。

それがかっこいいと思ってるとしたら、
あんたほんとにダサいよ。
まあ、まだ子供なんでしょうけどねー。
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by gloria-x | 2010-02-15 17:32 | 出来事・世間・雑感

ラブリー・ボーン/The Lovely Bones '09(米)

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数年前に原作アリス・シーボルド著「ラブリー・ボーン」を読んだ。

14歳でレイプされ殺された少女のモノローグで始まる物語は
悲惨な話なのに不思議に明るいタッチで書かれ、
愛と希望にあふれていた。
著者のアリス・シーボルド自身がレイプ被害者らしいが、
辛い体験を乗り越えた女性ならではの視点なのだろうか。


主人公スージーは死後の世界から家族を見守るのだが、
妹リンジーが成長し、恋人を作り、大学生活を謳歌するのを見て
自分がいかに多くのものを失ったかを実感するのが悲しい。
また、生涯最初で最後の体験だったセックスについて
「やさしさのかけらもない手で傷つけられただけで、
誰かに愛情を込めてやさしく触れられたことがない」
と客観的で冷静に事実を受け止めているのも胸をつかれた。

そんなわけで映画化には興味津々だったが、
期待を大きく上回る作品だった。
家でDVD鑑賞してたら絶対に大泣きしていたはず・・・
シアーシャ・ローナン最高!
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あの清潔感、初々しさ、女のコっぽすぎない可愛い顔、
ほっそりした体型、そしてあの演技力に目が離せなかった。
スージー役が彼女じゃなかったらこの完成度はなかったと言い切ってもいい。
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ひとつ懸念だったのが監督。
わたしが大の苦手とするファンタジー系代表選手なので
ドラゴンやら魔物やら出てきたらどうしようと心配だったが、
どうやら食わず嫌いだったみたい。
スージーの死後の世界の映像は美しく、やりすぎず、
原作の味を損なうどころか見事に表現していたと思う。

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父親役にマーク・ウォルバーグ、母親役はレイチェル・ワイズ。
両者とも常人離れした強烈な役もやれば、
こんな普通の家庭人もピタリとハマるところがすごい。
家族で食事するシーンとか、すごくリアルな感じ。

犯人役のスタンリー・トゥッチもさすがですねー。
アメリカにゴロゴロいそうな、
生理的に気色悪い中年男になりきっていて、
あんな場所でこんなおっさんに・・・と想像しただけで吐き気しそう。

姉妹でタイプが全然違う、妹リンジー役のコもよかった。
スージーの初恋の相手レイのフェロモンにもびっくり・・・
ただの高校生には見えない!(ちょっと北村一輝似)

そしてスーザン・サランドン姐さんの
かっこいいこと!
あんな祖母が欲しいわー。


'10 2 12 劇場 ★★★★★
監督:ピーター・ジャクソン
出演:シアーシャ・ローナン、マーク・ウォルバーグ、
    レイチェル・ワイズ、スーザン・サランドン、スタンリー・トゥッチ
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by gloria-x | 2010-02-12 20:27 | 映画レビュー

5つ星デザイナーの饗宴 国際招待ポスター展

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グラフィックアート、世界の最前線から。第2回 国際招待ポスター展

国際的に活躍する21カ国、39名のデザイナーの最新作100点を展示。

大阪市立近代美術館・心斎橋展示室。
ここ、穴場です。
まずロケーションが便利。
今日は通院と買い物のついでにふと思い立って寄ったのだけど、
平日午後ということもありガラ空き。
これぞまさに理想的な鑑賞環境!

そういえば、美術館に行ったの、ものすごく久しぶり。
観たい催しは数多くあれど、遠方まではるばる出かけて
しかも混み混みの美術館って、ほんとイヤだもの・・・


フリーマン・ラウ(香港)の4枚組ポスターに最も惹かれた。↓
モダンインテリアの広~いリビングの壁に
4枚並べて飾ったらかっこいいだろうなぁ・・・と夢想。

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by gloria-x | 2010-02-08 17:36 | 美術・芸術・音楽

女のしあわせは顔に出る

最近、TVである女性タレントの顔を見るたびに思う。

「離婚間近だったりして・・・」

そのタレントとは、元グラビアアイドルで
有名俳優を父に持つミュージシャンと結婚したM。

顔の相が激変、ただ痩せただけではなく
トゲトゲしたものを発散させている。

大物(?)と結婚したからか勝手に貫禄まで漂わせ、
ほとんど笑顔を浮かべず毒舌に近いコメントを吐くので
ふと女優のI・P子に見えてしまう瞬間も。

大きなお世話かもしれないけど、
ファッションやメイクも迷走してる感じ。

やっぱり女のしあわせって顔に出るんですねぇ・・・・


※まったくの的外れだったら誠にすみません。
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by gloria-x | 2010-02-04 14:51 | 出来事・世間・雑感