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トランスアメリカ大阪バージョン

自宅最寄の地下鉄駅。
ホームへの階段を下りるカップルの
女性の方の後ろ姿に目が釘付けに・・・

ヒップのデカさが尋常じゃないのだ。
最初はただのデブかと思ったけど、
見れば見るほど明らかに詰め物丸わかりの不自然なライン。
スカートの下に続く脚は太いけど棒みたいだし、
全体的にやけにゴツい!

「ああ、女装のオカマちゃんか」と納得したものの
日曜の昼間に出没するって珍しい。

チラっと見ると
ファンデーションが白浮きした大きな顔は
志茂田影樹氏に似たゴツい顔立ち。
身長も高く、肩幅もがっしりで手足もデカい。

前髪を下ろした肩までのストレートヘア、
女性らしい可愛らしさ、上品さをアピールした
ベーシックなアイテムの組み合わせで
ファッション的にはまさに
トランスアメリカのフェリシティ・ハフマンそっくり。

男性の方は、北野大教授に似た感じの
バーコード頭、メガネ、日曜日のパパさんファッションで
どこにでもいるフツーのお父さんって感じ。
2人とも推定50代半ば。

たまたま同じ車両の斜め前の席だったので
見るともなく見ていたら、
2人はほんとに仲よく楽しそうに談笑している。
志茂田氏似は身振り手振り表情豊かに喋り、
北野教授似はそれを愛しそうに見つめて聞いている。

地下鉄に乗ってきた誰もが
一瞬ギョッとしたような顔で彼女を見るが、
2人共まったくそんな視線に気づかないような感じ。
きっとものすごく苦労してそういう術を身につけたのだろう。

何より、北野教授似が志茂田氏似に注がれる
他人の好奇の視線を全然恥じている様子がないのが感動的だった。

ほんとにしあわせそうな2人を見ていると
最初の奇異な感覚がどんどん薄れていき、
素直に好感が持てて、
人を見た目ですぐ判断する自分を戒める気持ちになった。

でも、喉元すぎれば・・・で
他人のファッションチェック、見た目チェックは
一生治らないと思うけどね・・・(;^_^A
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by Gloria-x | 2007-09-30 21:40 | 出来事・世間・雑感

理由/Just Cause '95(米)

c0008209_22313418.jpg最近気づいてショックだったのだが、わたしは自分の中で「とてもよかった」「大好き」に分類している映画でさえ、ストーリーなど細部まであまり覚えていないようだ。これで映画好きと言えるのだろうか・・・
自分にとって印象的なシーンやセリフは記憶に残っているが、内容については「だいたいこんな感じ」という漠然とした記憶しかないことが多い。
「大好き」な作品でもそうだから「おもしろかった」程度だと観たか否かさえはっきりしない映画も多い。これもそのひとつ。

フロリダ、死刑反対論者の大学教授(ショーン・コネリー)を黒人の老婦人が訪ねてくる。10歳の少女に対するレイプ殺人罪で投獄されている孫を助けてほしいというのだ。
孫のボビー・アール(ブレア・アンダーウッド)はコーネル大卒で、貧しい黒人のくせに生意気だと黒人嫌いの保安官に目をつけられ、拷問によって自白させられ、無実の罪で死刑が確定しているという。

人種差別の激しい土地での事件、囚人は冤罪なのか?真犯人は?という内容から
ジョン・グリシャム原作だったかな?と思っていたら原作はジョン・カッツェンバック。
黒人嫌いの保安官にローレンス・フィッシュバーン、
猟奇的連続殺人犯にエド・ハリスという豪華キャスト。
特にエド・ハリスは圧倒的な存在感!
怖いもの見たさで彼の役柄と、両親にまつわるエピソードをもっと膨らませてほしかった。
途中まで「これ観てなかったわー」と思いつつ真剣に物語に引き込まれ、
エド・ハリスの登場で、やっと観たという記憶がよみがえった。
とはいえ、結末もすっかり忘れていたのでまっさらな気分で楽しめた。

フロリダの蒸し暑そうな空気、閉鎖的な土地の重苦しい恐怖、
陰惨な事件の謎と真相、そしてキャストと素材はいいのにやや物足りない。
というのも、エド・ハリス扮する連続殺人犯とボビー・アールとの
「契約」と「理由」という肝心な部分をきっちり説明してないから。
(わたしの理解力不足なのかもしれないけど・・・)

ショーン・コネリーの娘役がなんとスカーレット・ヨハンソン!
まだほんとに幼くあどけない表情は一見の価値あり。
後年あんなエロさを滴らせるようになるとは・・・

ブレア・アンダーウッドの顔は好き。

'07 9 DVD(再鑑賞)★★★★☆
監督:アーネ・グリムシャー
出演:ショーン・コネリー、ローレンス・フィッシュバーン
   ブレア・アンダーウド、エド・ハリス、スカーレット・ヨハンソン
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by Gloria-x | 2007-09-28 22:32 | 映画レビュー

セロリの漬物

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kiyotayokiさんのところで拝見して作ってみました。
オリジナルレシピはセロリを醤油と赤ワインに漬けるとのことですが、
あっさりめに仕上げるため、塩と唐辛子でもんで冷蔵庫で浅漬けにしました。

中甘口のスパークリングワインの爽やかさを
セロリの食感とさっぱりした塩味が引き立てて◎

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食べる前に胡麻油を少したらすのがポイント!
胡麻の香りと風味が絶妙です。

今度はオリジナルレシピも試してみようっと。
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by Gloria-x | 2007-09-26 12:01 | 食べる・飲む

好きな顔、嫌いな顔

理屈抜きに「好きな顔」は

ユアン・マクレガー
トーマス・ジェーン(トム・ジェーン)
ライアン・フィリップ
トニー・レオン
エディソン・チャン
セイン・カミユ
ウェンツ瑛士
岡田准一


こういう嗜好って遺伝子に組み込まれているのか?
それとも育ってきた環境や経験で培われるのか?

そして、わたしが世界一好きなのはダーリンの「顔」である。
好きなひとだからではなく、好きな「顔」なのだ。
初めて彼を見たとき、あまりにも好みのタイプだったので驚いた。


ダーリンもわたしに対して同じように感じたらしい。
奇特な人である。
彼が面食いじゃなくてほんとにラッキーだった・・・

寝顔、食べている顔、何かに集中している顔、凹んだときの顔、
彼の顔は、どんな角度から見たどんな表情も好きだ。

ダーリンは表情筋が発達していて、
わたしのリクエストに応じて様々な顔を作ってくれるので
つまらないTV番組より断然楽しい。

顔をじーっと見つめ、「ここが好き」「ここも好き」と
夫の鼻のてっぺんをつまんだり、眉を撫でたりしながら
うっとりできるわたしはつくづく幸せ者だと思う。

**************************

一方、理屈抜きに「嫌いな顔」、「苦手な顔」というものがある。
具体的に実名を出すといろいろ差し障りがあるが
ほんの一例だけ挙げると

ジム・キャリー
クライヴ・オーウェン
ドン・チードル
小島よしお


役者としてどうこう以前に「顔」が苦手なので
出演作にもあまり手が伸びず、
小島氏の場合、画面に映るとチャンネルを変えてしまう。

芸能人、有名人の場合は見なけりゃいいが、
会社、趣味や習い事の集まり、親戚、ご近所etc・・・
身近に「苦手な顔」の人がいると辛い・・・


顔が嫌いでも、話してみて意外に気が合ったりすると
つきあううちに不思議と顔のことも気にならなくなるが、
話しても相性が合わないともうダメ。

声、喋り方、挙動、服のセンス、すべてが神経に障る。
気にしないでおこうと思えば思うほど
ちょっとした世間話レベルの会話をするのも苦痛。

わたしってちょっと変かなー?

こんな狭量な考えじゃだめだ、
もっと大人にならなきゃと自分を戒めるのだが、
苦手なものは苦手、自分に嘘はつけない。

みなさん、周囲にそういう人っていませんか?
いたら、その人とどんな風に接してますか?
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by Gloria-x | 2007-09-23 12:17 | 出来事・世間・雑感

ミッドナイト・エクスプレス/Midnight Express '78(英)

c0008209_16553614.jpgアメリカ人観光客の若者がハシシを持ち出そうとしてトルコ政府に逮捕・投獄。30年の刑を宣告される。想像を絶する過酷な環境の中で廃人同様になりながら、偶然のチャンスで脱獄に成功するという実話を元にした作品。

何年ぶりかに最鑑賞。
前夜に「ショーシャンクの空に」を再鑑賞し、偶然にも過酷な刑務所生活→脱獄という2作品(しかも映画史に残る名作)を観比べることができた。

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初めて観た時は断然「ミッドナイト・・・」のインパクトが強烈だった。
トルコの刑務所の、誇張されているとはいえ野蛮で不潔で無秩序な環境や拷問、言葉もわからない異国での先が見えない恐怖。
映像のエキゾチックさも相まって長年鮮烈に焼きついていた。


ところが、今回続けて見比べてみると、
「ショーシャンク・・・」の文明社会で徹底的に管理された刑務所における主人公デュフレーンの境遇の方がひしひしと恐ろしさが身に沁みた。
無実の罪で20年くらい(?)服役した主人公が、自らの緻密な計算と地道な努力、大胆な行動力によって自由を手に入れる。
脇役である囚人たちのキャラクター設定も見事で、特に瞠目したのが年月に合わせて囚人たちが歳を取っていく自然さ!中盤、デュフレーンの無実の鍵を握る若者が新入りとして入ってきた際、それまで血気盛んな若い奴というポジションだったヘンドリックスなどが実はけっこう老けていることがわかる。ヘア・メイク技術もさることながら、俳優たちの演技力の高さに感心した。
希望を持ち続けろというメッセージ性もダイレクトに伝わるし、ラストシーンの爽快感もひときわで、映画としての完成度の高さを再確認した。

一方「ミッドナイト・・・」はなんといってもヘイズが自らの軽率な行動で招いたことで主人公への共感を弱めるのが残念。捕まった直後の取調べでは明らかに事の重大さを認識していないし、アメリカ人特有の、自国以外を見下す態度も鼻につく。
さらに、今回観なおして刑務所の環境の自由度が高いことに驚いた。労働もなく私服でブラブラしたり、なんとなくヒッピー村の共同生活という趣すらある。
実話ベースとはいえ、当時のアメリカとトルコの関係もあって、トルコという国の描き方にかなり誇張が入っているのがわかる。
また、「終身刑」求刑、やりなおし裁判で「30年の刑確定」というムチャクチャな数字の印象が強いが、実際には5年で脱獄しているのだ。

重箱の隅をつつくようなことばかり書いたが、アラン・パーカーは好きな監督だし、この作品に圧倒的な力があることはいうまでもない。
そして、あっけなすぎると言えなくもないが、自由な世界へ解き放たれた喜びを全身で表現したラストシーンは文句のつけようがない。

'07 9 DVD(再鑑賞) ★★★★☆ 
監督:アラン・パーカー
出演:ブラッド・ディヴィス、ランディ・クエイド、ジョン・ハート
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by Gloria-x | 2007-09-20 17:00 | 映画レビュー

イラクサ/Hateship,Friendship,Courtship,Loveship,Marriage アリス・マンロー

カナダの文学を読むのは初めてである。
(日本の女子に大人気の「赤毛のアン」って読んだことないので)
著者についてまったく知識がなかったが、
タイムの「世界で最も影響力のある100人」に選出されたカナダの作家で、
百年後も読まれている可能性が最も高いとされているという。
この短編集はニューヨークタイムズ「今年の10冊」に選ばれた作品で、
その中の一篇はサラ・ポーリー初の監督作品として映画化されるらしい。
サラ・ポーリーもカナダ人とは知らなかったが好きな女優だ。
「ドーン・オブ・ザ・デッド」で初めて観てただ者じゃないと思ったが、
監督業に進出(しかもこういう文学作品)というのは納得。
また、表題作(原題の)はジュリアン・ムーア主演で映画化予定とか。

カナダ人とはどんな人たちなのかイメージが薄い。
この作品集の中でも、アイルランド移民のカナダ人がたまに故郷に帰ると
「英語の発音がすっかりアメリカ風になってしまった」と言われ、
カナダはアメリカの一部だと思われていると自嘲気味に書かれているように
わたしもマイケル・ムーアの「ボウリング・フォー・コロンバイン」で
カナダ人のほとんどは外出時も鍵をかけないというのを知って驚いた。
アメリカと隣同士とはいえ、国民性はまったく違うようだ。

あくまでもアリス・マンローの作品を読んだだけの印象だが、
アメリカ文学におけるアメリカ人よりも
人生で起きる諸々の出来事や運命について達観しているような印象を抱いた。
「イラクサ Nettles」とサラ・ポーリーが映画化するという
「クマが山を越えてきた The Bear Come Over the Mountain」がよかった。

'07 9 ★★★★☆
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by Gloria-x | 2007-09-19 16:25 | ブックレビュー

リプリーズ・ゲーム/RIPLEY'S GAME '02(米・英・伊)

c0008209_1312153.jpgパトリシア・ハイスミスが生み出し、アラン・ドロン、マット・デイモンが演じたトム・リプリーのその後の人生を
ジョン・マルコヴィッチが演じるサスペンス。

初老になったトム・リプリーはイタリア北部ヴェネト州郊外のお城といっても過言ではない屋敷で若い妻と暮らしている。美術品ディーラーであるリプリーは、アンティークの楽器を見つけて職人に修復させ、ハープシコード奏者の妻を喜ばせることに楽しみを見出すような優雅な暮らしである。
そこへ突然、昔の仲間が訪ねてくる。

元共犯者リーブズは商売敵のロシアン・マフィア殺害をリプリーに依頼。
即座に断るリプリーだが、酔狂な思いつきで自分の代わりにある男を推薦する。
それは同じ街に住む額縁職人ジョナサンで、彼はリプリーのことを
「金はあるが教養のない低俗なアメリカ人」と陰口を叩いていたのだった。
ジョナサンは骨髄性白血病で余命わずかな身で、妻と幼い息子の将来を案じていた。
真面目な市民であるジョナサンに、金で殺しを請け負わせることはリプリーにとって新しいゲームなのだった。

ハイスミスってアメリカ人なのに、作品に漂う空気はヨーロッパテイストだなぁと思ったら両親がドイツ系とスコットランド系で、アメリカよりヨーロッパで過ごした年月が長いらしい。
「太陽がいっぱい」はもちろん、わたしはリメイクの「リプリー」も好き。まず映像が美しいし、主人公リプリーの内面の苦悩はオリジナルよりも切実に伝わってきたように思う。

これも「愛の嵐」のカヴァーニ監督ということもあり、しっとりしたヨーロッパムード満点。
そういえばマルコヴィッチもアメリカ人なのにヨーロッパ映画でしっくりなじむ空気をまとっている。彼が演じるリプリーがいい。感情をほとんど出さず、囁くように話し、猫のようにひっそりと動く。そして淡々と人を殺す。
あのリプリーが結婚していたというのは意外だが、さすがマルコヴィッチ「危険な関係」のねっとりした卑猥さは健在!
「まずうつ伏せになって」と執拗に妻に命じるシーンがエロい。
唯一不満だったのは妻役の女優が硬質な感じでイマイチなこと。
リプリーは基本的にゲイだからオンナ、オンナした女性はダメなのかもしれないけど、もっと色っぽい女優にしてほしかったなぁー。

ど素人の、しかも余命短い病人がマフィアの親分暗殺に成功。
さらに次は列車内での絞殺という、プロの殺し屋でも難易度の高い技を要求される。
よく考えればムチャクチャな話だが、なぜかさほど違和感なく納得して観てしまう。
抑えたトーンの演出と、ジョナサン役のダグレイ・スコットの深刻顔の力か・・・

元共犯者役のレイ・ウィンストンもいい味出している。

'07 9 DVD ★★★★☆
監督:リリアナ・カヴァーニ
出演:ジョン・マルコヴィッチ、ダグレイ・スコット、レイ・ウィンストン
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by Gloria-x | 2007-09-17 13:13 | 映画レビュー

海老チリ 

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海老は大好物なので週に一度は食べます。

茹でてサラダにしたり、サッとシンプルに焼いたり、
もしくは海老マヨか海老チリが多いです。

今日の海老チリ、ふと思いついて
にんにくの芽を合わせてみました。
予想以上のヒットでした♪

***********************

それにしても暑い・・・暑くて気が狂いそう・・・
頭もボーッとして体調まで悪くなりそう・・・
(でも食欲は失せないんですな)
今日も朝から焼けつくような太陽と蒸し暑い熱気。
ここ数日、天気予報は雨なのに裏切られっぱなし。
ここまでくると
「そんなにすぐ涼しくなってたまるか」という
夏の悪意すら感じます。
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by Gloria-x | 2007-09-16 11:43 | 食べる・飲む

生まれ変わったら

今年みたいな酷暑の日々、
一応、周囲にあわせて「暑いねー」と言うが
実際は汗もかかず
「でも、寒いより暑いほうがいいけど」と言い、
オフィスでは冷房対策にカーディガンやひざ掛けが必須。

暑がりではないくせに、
平気で肩や二の腕、背中を露出した服装ができる。
(だから暑くないのは当たり前)

運動とは無縁の生活で、
食べたいものを食べたいだけフツーに食べていても
絶対に太らない。
太らないどころか、ちょっと忙しかったりするとすぐ痩せる。

呑みすぎたり、寝不足だったり、生活が乱れても
顔がむくんだり目が腫れぼったくなったりせず
頬がこけ目が落ち窪んで三重まぶたになる。

生まれ変わったらぜひともそんなひとになりたい・・・
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by Gloria-x | 2007-09-12 23:32 | 出来事・世間・雑感

世界最速のインディアン/The World's Fastest Indian '05(米・NZ)

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1967年に68歳という高齢で1000cc以下の流線型バイク部門で
世界最速記録を達成した伝説のライダー、バート・マンロー。
ニュージーランドの小さな町に住む彼が自ら改良したバイク「インディアン」で
米国ボンヌヴィルの大会で世界記録に挑戦するまでを描いた感動作。

自らもライダーであるダーリンが劇場公開時から「観たい!」と言ってたが、
「バイク&スピード寄り」の真面目な話かと思って正直敬遠していたら、
意外にも爽やかな笑いと感動に満ちたロードムービーだった。
アンソニー・ホプキンスの飄々と可愛げのある爺さまキャラが絶品!

つくづくこの役はホプキンス以外じゃ成立しなかったなぁと思う。
ニコルソンだとエキセントリックさとスケベ心が前に出すぎだし、
ショーン・コネリーだとダンディすぎるし、
ロバート・デュバルだとちょっと枯淡の境地すぎだし、
ほんとにホプキンスが嫌味なく魅力的なのだ。

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コツコツ貯めた貯金と家を抵当に入れた借金、町の人々からのカンパを手に貨物船でコックとして働きながらアメリカへ渡るマンロー。
L.A到着直後、タクシー料金の高さに驚き、怪しげなモーテルで花を売りつけられ、と先が心配な展開。その後、中古車でインディアン号を牽引しての道中や、レース会場であるボンヌヴィルでもアクシデントの連続。
どんな災難が降りかかるのかとハラハラするが、マンローが出会う人出会う人、善人ばかりで嘘みたいにとんとん拍子に事が運んでいく。
普通は白けるものだが、ここまで徹底していいことづくめだとかえって気持ちいい。
それに、マンローの人柄が、いい人やいいことを引き寄せていることが伝わってくる。

女装のオカマちゃん、ラテン系移民、荒野の一軒家に住む未亡人、ネイティヴアメリカン、マンローが出会う人物もロードムービーにありがちなキャラだけど、それぞれの人物が魅力的だしエピソードもサラッと嫌味なく描かれているので気にならない。
レース会場に到着してから出てくる脇役たちも「いい味」キャラ揃い(個人的には谷村新二似の男がお気に入り♪)
とにかく、悪人が一人も出てこないのに、単なるハートウォーミングなファミリームービーになっていないのがすごい!
爽快な後味が、テロップで出てくるマンローの記録への驚嘆&尊敬で引き締まるのも◎。

'07 9 DVD ★★★★★
監督:ロジャー・ドナルドソン
出演:アンソンー・ホプキンス
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by Gloria-x | 2007-09-09 13:12 | 映画レビュー