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泣かない女はいない/長嶋有 河出書房新社

わたしの大好きなボブ・マーリー「No Woman No Cry」にちなんだタイトル。
作中このタイトルについて「女、泣くな、女、泣くな」というベタベタな直訳と、
「泣かない女はいない」というアフォリズム風の2パターンが紹介されている。
ところが、わたしは長年「女がいなきゃ泣くこともない」
という男のボヤきみたいな意味だと思い込んでいた。
いったいどれが正しいんだろう?

長嶋有は好きな作家の一人で新作を待ち望んでいるのに、
「パラレル」もこれも期待外れだった。(タイトルはいいのに)
小説として最後まで興味深く読み進ませる力はあるのだが、
登場人物たちが属している世界というか、
作品に漂う空気が閉塞的に感じられてわたしには居心地悪かった。

本書には二編の作品が収録されている。
どちらも文芸誌に掲載されたものだ。
しかし奥付にはもう一篇、書き下ろし作品のタイトルが記載されている。
ところが、どこにもその作品は見当たらない。

電話で河出書房新社の編集部に問い合わせると、
カバーの裏に掲載されているという。
「作者の意向なんですが、お問い合わせが多くて・・・」とのこと。
難儀なことだ。その書き下ろし作がいちばんよかったことも含めて。

'05 8 ★★★☆☆
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by Gloria-x | 2005-08-31 21:12 | ブックレビュー

背の高い男 

わたしは背の高い男が好き。
これはもう理屈抜きの本能的なもので、たとえば志村けんが
自分の年齢は置いといてず~っと若い女が好きなのと同じようなものだろう。

わたしの身長は161cmで、今はまったくフツーだが
小学校高学年で既に157cmあり、朝礼や体育の列では後ろから3番目くらい。
当時の担任(男)は列の前から4~5番目くらいの小柄な女子に甘く、
「デカい女は何かと損」と刷り込まれ、
以来、自分は大きいというセルフイメージが残っているのだ。
なので当然自分のデカさが気にならない背の高い男に惹かれる。

誤解なきよう、あくまでもわたし個人が今まで生きてきて得た
少ないデータ上の印象や感想だとことわっておくが、
背が高い男の方が性格的に鷹揚というか、のんびりしているというか、
性格が素直で扱いやすいような気がする。

背の低い男は、斜に構えるというか、物事の裏側を見るようなところがあり、
ややもすれば言動に毒がある。
友人としてつきあうにはその「おばちゃん的性格」が楽しいのだが、
異性としてはちょっとしんどいし、色気を感じない。

先日読んだ本にこんな一節があり、心底共感した。
-背が高いという肉体的要素は男にとって、
あらかじめ第一次の関門を無条件に通過することのできる、
その要素を持って生まれつかなかった男たちに、
残忍なまでに、持って生まれつかなかったことをまざまざと知らしめる特典だ-


そして、これを女に置き換えると「生まれつき痩せている女」だと思う。
ああ、ほんとに悔しい・・・
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by Gloria-x | 2005-08-29 22:05 | 出来事・世間・雑感

キャスティング・ディレクター/HurlyBurly '98(米)

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お金を払ってDVD借りたことを激しく後悔。
しかも最初の1分で!
でも、このキャスティング見れば期待してしまうよなぁ・・・
1時間くらいがまんして観たけど、あとは流しっぱなしで
他のことしながらチラ観、それさえ耐えられなくて途中で降りた。
もし観ようと思う人がいたら覚悟してほしい。




主人公はキャスティングディレクターで、内容は
彼を取り巻くハリウッド業界人たちのどうでもいい会話とセックス。
これという出来事もなく、登場人物たちはドラッグと酒でいつもヘロヘロ

「クローサー」もそうだったけど、舞台劇の映画化って
よっぽど上手に脚本・映像化されてないと退屈極まりない。
この映画は不毛で理屈っぽいセリフの応酬が延々続いてイライラした。
いったい何が言いたいのか?なんのためにこんな映画作ったのか?

'05 8 27 DVD ★☆☆☆☆
監督:アンソニー・ドレイザン
出演:ショーン・ペン、ケヴィン・スペイシー、チャズ・パルミンテリ
   ロビン・ライト・ペン、メグ・ライアン、アンナ・パキン
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by Gloria-x | 2005-08-28 00:05 | 映画レビュー

新・仁義なき戦い '00(日)

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洋の東西を問わずヤクザ物はけっこう好き。
舞台は大阪。わたしにとっては日常的な風景と言葉だ。
(佐藤浩市の事務所が我が家の近所という設定!)

「なんやワレ、誰に口きいとんねん、おお?」とか
「きっちりけじめつけたらんかい!」など
必要以上に粘っこ~くドスを効かせて凄む柄の悪い大阪弁や
「ありかとこざました~」と
濁音のない韓国なまりの大阪弁も
ふだん聞きなれてるのでまったく違和感ないけど、
関西人以外の人には芝居がかって聞こえるのかな?


ヤクザ物観るといつもつくづく思うんだけど、
下っ端って昔の丁稚奉公なんか比較にならない辛さだと思う。
まっとうな社会で落ちこぼれた若いもんが
よくあんな世界でつとまるなぁとある意味感心する・・・

豊川悦司はやっぱりいい!顔も姿も声も。
哀川翔の韓国なまりもなかなかよかった。
それに岸辺一徳の不気味な存在感!
アホそうで柄の悪い岸辺の弟役と、
ヤク中のちんぴらも目を引いたのだが、名前わからず残念。
(最後に顔写真と名前を出してくれればいいのに)

あ、そうそう「キルビル」の音楽の元がこれだと初めて知った。

'05 8 25 wowow ★★★☆☆
監督:阪本順二
出演:豊川悦司、布袋寅泰、佐藤浩市、哀川翔
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by Gloria-x | 2005-08-26 15:26 | 映画レビュー

最近のお気に入り

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チンザノ・オランチョ。

オレンジ風味のフルーティーなヴェルモット。
ヴェルモットという名は「にがよもぎ」を表す
ドイツ語ヴェルムートから生まれたとか。

白ワインをベースに150種くらいの
薬草とスピリッツを加えて作る。

ロックでよし、ソーダで割ってもよし。
チンザノは昔からロッソもドライも好き。



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かねがね市販のアイスクリームの中で
群を抜くおいしさだと思っていた
エスキモーのMOW。
新登場のミルクいちご味がこれまた絶品!

気を許すと毎日でも食べてしまいそうで怖い・・・

これで定価100円なんて!
(近所のスーパー玉○ではなんと78円!)
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by Gloria-x | 2005-08-24 21:07 | 食べる・飲む

後藤久美子という人生

久しぶりにTVで後藤久美子をみた。
別荘だというフランスの城で、津川雅彦の娘と語り合っていた。

正直言えば好みのタイプではないが、
にもかかわらず思わず「はあ~」と見惚れるほど美しかった!
黒い髪をひっつめにし、シンプルな黒のノースリーブに黒いパンツ。
メイクもアクセサリーも最小限。
背筋をピンと伸ばした姿勢が美しく、座っても立っても絵になる。
もともと色黒なのが唯一の難点だが、それさえ国籍不明っぽくてかっこいい。

隣にいた津川娘がなんとゴテゴテした田舎娘に見えたことか・・・
(このひと、母・朝岡雪路にそっくりだがアゴが出すぎで
お世辞にも美人とはいえないし、なんか垢抜けない。
父・津川は溺愛してるらしいけど内心ちょっとがっかりなのでは・・・
あ、大きなお世話ですね。失礼しました)

それにしても後藤久美子、すごい人生だ。
「国民的」と冠がつく美少女として生まれ、国際的セレブになった。
女優としてはいまひとつパッとせず
中途半端な存在だったはずだが(演技も下手だったし)
日本の芸能界にいた頃より、今のほうが
「本来あるべき場所にしっくり収まった」感じがする。

顔の美しさももちろんだが、わたしは彼女の話し方に魅力を感じた。
低めの声で、とても知的に話すのだ。
ゴクミってこんなタイプだったの!?と目からウロコが落ちたほど。

そういえば、ダーリンの昔のカノジョがゴクミにそっくりなのだった。
共通の知人の家でアルバムを見ているとき、
一枚の写真にわたしの目がくぎづけになった。
なにかのパーティーで3人の女性が並んで写っている。
その中の一人が後藤久美子そっくりの美女だったのだ。

「うわ、このひとキレイ!」とわたし。
すると知人が「え、グロリア知らなかったの?○○クンの前のカノジョ」
しかも、彼女の方がダーリンにぞっこんで尽くしまくっていたのに
ダーリンは彼女を振ってわたしに告白したという。
ええ~っ!!!物好きにもほどがある!(でもちょっと自慢(^_^;)


もしも当時彼女の顔を見てたら
わたしは恐れ多くてダーリンとつきあえなかったかも・・・
しかし「後藤久美子似の尽くす女」は
完全に彼の好みの範疇外だったのだそうだ。
猫に小判というか、豚に真珠というか・・・・

話は戻って現在の後藤久美子。
掃除も洗濯もしないんだって~
今はジュネーブに住んでて、フランスのお城には月一回くらい訪れ、
ワイン作りが楽しみなんだって~
ほんとにおとぎ話を絵に描いたような人生。

あ~、いいなぁ~、生まれ変わったら後藤久美子になってみたいワ・・・
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by Gloria-x | 2005-08-22 21:54 | 出来事・世間・雑感

いっしょに暮らす 

アメリカンドラマ「フレンズ」なんか観てると、
一瞬は楽しそうだな~と思うけど、
友人とルームシェアで暮らすなんてわたしには絶対ムリ!
楽しいこと10%の後ろに楽しくないことが90%はありそうだから。

たとえ血のつながった親きょうだいでも
今さらいっしょに暮らすなんて想像もできない。
他人と暮らす以上にムリかもしれない・・・・

過去に恋愛した相手の中にも
いっしょに暮らしたいと思えるひとはいなかった。
(発作的に熱病に冒された一時期の感情は別として)

ダーリンとつきあい始めた時、わたしは一人暮らしだったので
「合鍵は渡さないし、絶対アポなしで来ないで」と宣言した。
それなのに、彼はスルスル~っとまるでネコみたいに
わたしの部屋になじんで居ついてしまった。

自分では「同棲している」という意識はまったくなく、
結婚するまで1年余りいっしょに暮らしたプロセスは
思い返してもほんとに不思議だ。
これが相性とか運命というものなのか。

わたしの両親は揃って朝の機嫌が悪く、
子供時代はちょっとしたことで朝から叱られたり
親子喧嘩になって泣きながら学校へ行ったり、
とにかく一触即発ムードでピリピリしていた。

なので私自身も長年朝は不機嫌のかたまりだったのだが、
ダーリンと暮らし始めて、目覚めるなり彼に
にっこり笑って「おはよう」と言われて衝撃を受けた。
朝ってこんなに爽やかなものだったのか!と。

彼のすごいところはいつも機嫌がいいことだ。
知り合って約15年、わたしは彼の不機嫌な顔を見たことがない。
それどころか、わたしが不機嫌だったり憂鬱だったりしても
あっという間に笑わせて心を晴れさせてくれる。
わたしがいっしょに暮らせるのは
世界中でダーリンしかいないだろう。
ひょっとして彼はわたしを癒すために生まれてきたのかも、と
時々真剣に考えることさえある。

あらためてこんなことを考えたのは、偶然続けて2冊の本を読んだから。
誰かと暮らすということについて、原点に戻って考えさせてくれた。

パレード/吉田修一 幻冬舎

大学生の良介、イラストレーターの未来、無職の琴美、
インディペンデント映画配給会社勤務の直輝、
自称「夜のお仕事」従事のサトル。
5人の微妙な2LDK共同生活物語。

いっしょに暮らす。/長山靖生 ちくま新書

結婚しない(できない)ひとが増え、
親子や家族の絆が揺らいでいる現代人にとって
「他者といっしょに暮らす」ことの意味と可能性を
あらゆる観点から考察・検証した本。

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by Gloria-x | 2005-08-19 16:01 | 夫婦の日常・おでかけ

フェリスはある朝突然に / Ferris Bueller'S Day Off '86(米)

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当時、試写会で観たが、20年たって観直しても全然古臭さを感じないことにびっくり!
80年代の映画って風俗やファッション、メイクなど
今の時点でもっとも「隔世の感」が激しいのが常なのに・・・

高校生フェリスが学校をサボって恋人と親友の3人で一日遊びまくるという
他愛のないストーリーだけど、テンポよく洒落た演出とカメラワーク、
なんといっても主演のマシュー・ブロデリックのキュートな魅力全開で
一瞬たりともダレず楽しめる展開にあらためて感心。

当時、金持ちで甘い親を持ち、怖いもの知らずな主人公とその恋人が羨ましかった。
高校生でこんな遊びしてるなんて、その後の人生も器用にこなして
(野球観戦や美術観賞、高級レストランで食事とすごく健全で保守的。
ドラッグやセックスなんかじゃないところが逆にすごい)
するっとスムーズに小洒落た大人になるんだろうなぁと思ったものだが
自分のその感想自体に80年代の空気が色濃く反映されていたように思う。

マシュー・ブロデリック可愛すぎ!あんな息子欲しい!
おいしいチョイ役のチャーリー・シーンのフレッシュさにも目を見張る。
「ダーティー・ダンシング」で熱演していたジェニファー・グレイ、
めっきり見なくなったけど今はどうしてるのか・・・
たまにこういう昔の映画を観直すのもオツなものだ。

'05 8 WOWOW ★★★★☆(再観賞)
監督:ジョン・ヒューズ
出演:マシュー・ブロデリック、アラン・ラック、ミア・サラ
   ジェフリー・ジョーンズ、ジェニファー・グレイ
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by Gloria-x | 2005-08-17 17:16 | 映画レビュー

桃/姫野カオルコ 角川書店

直木賞候補になった「ツ、イ、ラ、ク」と対になった中編集。
人口約4~5万人、住民全員が親戚というほど小さくもない、
世界中どこにでもありそうな小さな田舎町のゴシップ。
ひとつの出来事が6人の人物の視点から描写されているため、
同じ事件、同じ登場人物のことを語っているのにその印象は大きく異なる。
また、6編すべてが違う文体で書かれているのもこの著者ならでは。

~男子がまだ字もろくに読めないころから、女子は、某姫がその美貌で
経済力のある王子を射止める絵本を見聞きし、
男子が怪獣カードを集めているころには、女子は、美貌はなくとも
「ドジ」をキュートに演出する術で長身痩躯の男を射止める漫画を読み、
男子が廊下でプロレスごっこをしているころになれば、
女子はもう生理があるのだから、こうしたことについてのキャリアが
男子とは比較にならない。年季がちがう。~


~母は忘れていたのだろう。(中略)あるていど以上の数の人間が
ある場所に集まったとき、そこに集まった人間は、
身につけたなんらかの空気によって、単位となる群れが形成されるという感触を。~


'05 8 ★★★★☆
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by Gloria-x | 2005-08-16 21:28 | ブックレビュー

素朴な疑問

世間はお盆休みだけど、我が家は二人とも額に汗して働きバチ・・・
そういえばゴールデンウィークとかお盆休みとは
無縁な生活送ってるなぁ~、可哀相なわたしたち・・・(T_T)

ところで、いい歳して叱られそうだけど素朴な疑問。
終戦記念日がお盆というのは偶然?

ふと思ったんだけど「真夏」ということにすごく意味があるような気がする。

広島・長崎原爆記念日、終戦記念日。そして近年では日航機事故。
暴力的なまでに強烈に照りつける日差しと
窒息しそうな熱気の中で行われる慰霊祭などの式典。
映像を観ているだけでこっちまで汗が噴き出て倒れそうな臨場感だ。

これがもし、爽やかに空気が澄みきった秋晴れの一日だったら
日本人は戦争や大惨事の悲惨さを
もっとあっさり忘れてしまうような気がする。
我々を戒めて記憶を永遠に刻み付けるために真夏なのかも・・・・
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by Gloria-x | 2005-08-14 22:25 | 出来事・世間・雑感