SEX AND THE CITY '08(米)
こんなにリアルで共感できるドラマは後にも先にもないと断言する。
ライターという職業柄もあり、最初は全面的にキャリー視点で観ていたが、
「誰もが少しずつキャリー、サマンサ、ミランダ、シャーロットの部分を持っている。
だから人は彼女たちに共感できるのよ」とサラ・ジェシカ・パーカーが語るように
何度も観ていると、自分自身の状況や心境に応じて共感する人物も変化。
その時々の自分にぴったりフィットするシチュエーションやセリフに出会えるのだ。
ドラマシリーズのテイスト&エッセンスだけをサラッとなぞった
単なる「ファッション映画」になっていたらどうしようと。
しかし、それはまったくの杞憂だった。
6シーズン全94話の集大成にふさわしい完成度に大満足♪
オープニング、聞くたびに無条件にワクワクするおなじみのあのテーマ曲
(ゴージャスにアレンジされていて◎!)が流れてきた瞬間、
慣れ親しんだ大好きな世界に浸れる喜びに脳内快感物質が噴出!
この感覚、寅さんとか韓流ドラマが好きな人も味わっているんだろうなぁ。
しかし、すんなりハッピーウェディングに至るはずがなく・・・というのが映画版の見どころ。
5年の年月を経て4人の経済力もグレードアップしていてためいき・・・
パトリシア・フィールドによるファッションの数々はもちろん、
「ヴォーグ」の撮影風景、メキシコのリゾートなど、
観ているだけでなんでこんなに快感なの?麻薬みたいな映画だわー。
そして、ビッグが新居として購入するペントハウスのなんて素敵なことか!
特にあのウォークイン・クローゼットはすべての女性の理想郷では?
ああ、わたしもあそこに靴を並べたいー!
キャリーの歴代の恋人の中では断然エイダン派!
それとサマンサの恋人スミス!スミスはこの映画版でも健在だけど、
ドラマ時のピュアで新鮮なオーラが褪せているようでショックだったにゃー
あと、ミランダの夫スティーブ、シャーロットの夫ハリーも好き。
(この2人は他の映画で発見したとき嬉しかった)
ミランダの息子ブレディも可愛かった!
余談:ジェニファー・ハドソンがキャリーのアシスタント役で出ているのだが、
わたしはこれを観る前に「スマスマ」のパロディー版を観ていて、
草薙の役は無理くり作ったのかと思ってたらほんとだったのね。
'08 8 27 劇場 ★★★★★
監督:マイケル・パトリック・キング
出演:サラ・ジェシカ・パーカー、キム・キャトラル
シンシア・ニクソン、クリスティン・ディヴィス、クリス・ノース
by gloria-x | 2008-08-27 22:16 | 映画レビュー