こわれゆく世界の中で/BREAKING AND ENTERING '06(英・米)

c0008209_2372824.jpgもっと理屈っぽくかったるい映画かと思いきや、
意外に見ごたえあり集中してしまった。

ジュード・ロウは建築家。ロンドンの麻薬、売春など犯罪多発地域の都市再開発を手がけている。
正式に結婚していないが、ロビン・ライト・ペンと10年以上いっしょに暮らしている。
ロビンには13歳の連れ子がいて、情緒不安定というか神経過敏というか、眠らず食べず、一日中バク転や側転を続け、しょっちゅう興奮して奇声を発したりする。

この娘がすごいインパクトで、観てるこっちまで神経参りそう。
娘のせいでロビンは仕事のキャリアを中断、
カウンセリングを受けるなど精神的に参ってジュードとの関係にも暗雲が・・・。
そこへ登場するのがサラエボ難民のジュリエット・ビノシュ。
夫はサラエボで殺され、息子と2人で命からがら逃げてきた。
ロビンを深く愛しながら、手のかかる娘と3人の生活に疲れきったジュードは
魔が差したようにビノシュとの関係にハマってしまう・・・
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ジュード・ロウ、ロビン・ライト・ペンはいうまでもなく、
すべての役者が適材適所でいい仕事していて安心して観られる。
脚本・監督の質が高く、絵空事になりそうな物語なのに不思議と感情移入できる。

ビノシュは嫌いな女優の一人である。
デビュー当時から地味で華のない顔のくせになぜか「いい女」役なのが解せなかったが、
今回の役はべスト・オブ・ハマリ役だと思う。
人生の苦労と生活感がにじみ出たやつれた顔、崩れかけた体型がリアル!
いい女役さえやらなきゃ意外にいい女優かもしれない。

初めてジュードとベッドを共にする際、質素な下着を恥らうシーンが心に残った。

'08 8 WOWOW ★★★★☆
監督:アンソニー・ミンゲラ
出演:ジュード・ロウ、ロビン・ライト・ペン、ジュリエット・ビノシュ
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by gloria-x | 2008-08-06 23:08 | 映画レビュー