ノーカントリー/NO COUNTRY FOR OLD MEN '07(米)

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いやーすごかった!堪能した!
冒頭からがっちりわしづかみにされたまま、
ラストまで一瞬たりとも気を抜けない。

コーエン兄弟作品の中ではダントツに好きな
「ファーゴ」を初めて観たときの衝撃と吸引力を再び味わった。

ピーンと張り詰めた緊張感を最後までキープして
そこらのホラー映画なんか比じゃないほど怖がらせるくせに、
なぜか乾いた静寂に妙な心地よさが漂う。

ハビエル・バルデム、骨太で濃厚で、期待以上の存在感だった。
あの髪型!あのギョロ目!無表情!
そして意表をつくあの武器
ライフルや散弾銃が子供だましに感じるほどの怖さだ。
彼の「黒くてデカい」姿が画面に現れただけで心拍数が上がる上がる・・・

死神を映像化したらきっとこの映画のハビエルだろう。

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偶然見つけた大金をネコババしたために、
命を狙われ逃げ回るハメになる男、ジョシュ・ブローリン。
トレーラー暮らしの甲斐性無しなのに、
意外なしぶとさで追っ手の一歩先を行く姿に、
どうか逃げ切ってほしいと願ってしまう。
モーテルで金の入った鞄を隠す方法には感心。

彼の妻を演じるケリー・マクドナルドは
ゴスフォード・パークが印象的だった。
本人の責任じゃなく、いつの間にか
不運な人生を歩んでしまう薄幸な役が似合う。

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ヘビーな緊張が続く中、癒し的存在のトミー・リー・ジョーンズ。
こんな顔の日本人いましたよね、団しんや(?)
トボけた表情とマイペースな言動と裏腹に、地に足がしっかりついたというか、
人の道をわきまえてる感じ、それと共存するやるせない無常観がよかった。

あと、あまり好きな役者じゃないけどウディ・ハレルソンも
作品の空気感にピタッとハマったいい味出していたと思う。

'08 4 3 劇場 ★★★★★
監督:ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン
出演:ハビエル・バルデム、トミー・リー・ジョーンズ
   ジョシュ・ブローリン、ケリー・マクドナルド
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by gloria-x | 2008-04-04 22:25 | 映画レビュー