マイ・ブルーベリー・ナイツ/MY BLUEBERRY NIGHTS '07(仏・香港)

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ウォン・カーウァイ監督初の英語作品だし、
ジュード・ロウ以下このキャストだし、
ノラ・ジョーンズの歌はもともと大好きだし、
おまけに音楽にライ・クーダーがかんでるし、で
期待してたんだけど、う~ん、ビミョー・・・

最初カーウァイ作品と知らずに↑の映像とタイトルを見たときの第一印象、
「おしゃれなだけの浅~い映画なんだろうな」がビンゴ!

確かに映像は美しい。
どこかのブランドのCMとか、誰かのPVだったらすごくいいと思う。
だけど、一本の長編映画としては、正直苦しい。

カーウァイ作品のお約束通り、ストーリーはあってないようなもの。
断片的なエピソードがおしゃれな映像で織り上げられているのだが、
その世界観が古臭い!
「恋する惑星」の頃からまったく進化してないことに唖然・・・
まあ、それが狙いなのかもしれないけどちょっと痛かった。

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ノラ・ジョーンズ、映画初出演にしてはがんばってたと思う。
嫌味のない温かで素直な魅力が出ていて、
逆にこの役が彼女以外だったら観てられなかったと思う。
観ながらずっと「誰かに似てるんだけどなぁ」と思っていて
いまだに誰かわからないんだけど・・・加藤ローサ?
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ジュード・ロウはこの作品についてのインタビューで、
きちんとしたシナリオがなく即興演技を求められる
カーウァイのスタイルにとまどったと話していたが、健闘したと思う。
こんな昔の少女漫画チックな役どころを
よくぞここまで魅力的にふくらませたものだと尊敬する。

デヴィッド・ストラザーン、レイチェル・ワイズのエピソードがいちばんしんどかった。
両者とも演技派だし存在感のある役者だが、
それがかえってカーウァイ演出で空回りしていたような印象で残念。

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こっ恥ずかしさと退屈さで引き潮状態だったわたしを
映画にぐいっと引き戻してくれたのがナタリー・ポートマンのエピソード。
最初、彼女だと気づかず「おっ、いい女」と思い、
ナタリーとわかってからますます目が離せなかった。
つくづくいい女優になったと思う。
彼女のパートがなかったら、はっきり言って救いのない映画だったかもしれない。

カーウァイ作品の独特のあの世界は
東洋人だけが演じるからこそ、いい味が出るような気がする。

'08 3 26 劇場 ★★★☆☆
監督:ウォン・カーウァイ
出演:ノラ・ジョーンズ、ジュード・ロウ
   ナタリー・ポートマン、デヴィッド・ストラザーン、レイチェル・ワイズ
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by gloria-x | 2008-03-26 20:26 | 映画レビュー