エレクション/黒社會 '05(香港)

c0008209_2131696.jpg怖ーっ!大好きな「インファナルアフェア」シリーズが
子供だましに感じるほどの容赦なさ。

香港黒社会最大の組織の次期会長選挙。
その座を手に入れるために2人の男が
手段を選ばない戦いを繰り広げる。

実際の香港黒社会では銃を使わないらしく、
この映画は銃撃戦は皆無。
で、銃を使わないことが逆にこれでもかというくらい
凄みのあるリアルな残虐さになっている。

レオン・カーフェイって「ラ・マン」くらいでしか知らないけど
昔から顔デカかったよね、確か。
この作品では香港人というより韓国人っぽくて
角度によってはトミーズ雅に見えることも・・・

彼が演じるディーという男が直情型でえげつないこと!
見るからに柄が悪そうで、しょっちゅうキレて、
親分衆も手を焼くような男なんだけど
自分を次期会長に推さなかった男2人を木箱に詰めて
岩だらけの切り立った断崖から転げ落とすのだ。
ただ殺すんじゃなく残酷ーと思ったら、甘かった!
箱が下まで落ちきったとこで、子分たちに「箱を上まで運べ!」

ええーっ!また上から落とすの?えげつなすぎ・・・(T_T)

えげつないといえば、
ディーに因縁つけられたチンピラが
陶器のレンゲをバリバリ噛み砕いて食べるシーンも壮絶。
しかも、因縁つけたディーの目をしっかり見据えて・・・
これって根性のみでしょ、凄すぎ。
とにかく和洋ノワール物に慣れたつもりのわたしでも
度肝を抜かれるシーンの連続なのだ。

サイモン・ヤム、今まで知らなかったけど
彼が演じるロクという男、
事情は描かれていないが男やもめで幼い息子と2人暮らし。
理性的で人望があるというキャラなんだけど
実は蛇のように恐ろしい男。

権力争いも一段落し、
ロクは一人息子、ディーは妻を伴って釣りに出かける。
(この息子と妻がなぜかどっちもフィリピン系みたいな顔だち。
2人が親子役だったら自然なんだけど・・・?)

そしてのどかなシーンが一転、慄然のラスト!
これはもともとロクの周到な計画だったのか
ロクに気を許したディーの野心を知って
邪魔な芽は小さいうちに潰せだったのか、
ダーリンと意見が分かれたところ。
(ちなみにわたしは計画だった派)

重厚な本格派で見ごたえ満点だったけど、
わたしはやっぱりスタイリッシュな「インファナル・・・」が好き。

'08 1 WOWOW ★★★★☆
監督:ジョニー・トー
出演:サイモン・ヤム、レオン・カーフェイ
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by gloria-x | 2008-01-24 21:37 | 映画レビュー