父親たちの星条旗/ Flags of Our Fathers '06(米)

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監督のイーストウッド自身が語っているように、戦争映画というより
一枚の写真によって「英雄」に祭り上げられた3人の男の人生を描いた映画。
この写真もしくは銅像のことは知っていたけど、こんなドラマがあったとは・・・

前半の戦闘シーンはあまり本腰入れずに観ていたが、
中盤以降、3人の苦悩やそれぞれの人生中心に物語が展開するにつれ、
どんどん引き込まれて腰を据えて鑑賞。
戦闘シーンはほどほどにし、悲劇的要素を強調しすぎず、しかも
ラストにあんなに美しいシーンを持ってきたイーストウッド監督のセンスが好きだ。

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なんといってもライアン・フィリップがいい!
彼だけなぜか(階級とかの違い?)軍服ではなくセーラー服なんだけど、
水兵さんルックがめちゃ似合って眼福♪

カオスの時にも書いたが、ライアンはサブ的な役どころが多い。
「俺が、俺が」と前へしゃしゃり出ず、常に一歩引いたポジションから
周囲の人間や出来事を冷静に観察しているのだ。
今回、彼は主役なのだが、
やはり「ボクちゃん」なルックスに賢そうな表情を浮かべて
自分自身のことも含めて客観的に観察しているという役柄。
他の2人が英雄扱いに舞い上がったり、
逆にトラウマに苦しんで悲劇の主人公になるのに比べ、
彼だけはほとんど感情を顕にせず、それでいて一番責任感が強く
戦後もいちばんまっとうな人生を送った人物。
ともすればおもしろみのない人物になりがちな役なのに
自然に感情移入できる魅力的な人物になっている。
この役、ライアンをキャスティングして大正解だと思う。

'08 1 WOWOW ★★★★☆
監督:クリント・イーストウッド
出演:ライアン・フィリップ、アダム・ビーチ、ジェシー・ブラッドフォード
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by gloria-x | 2008-01-17 22:48 | 映画レビュー