メリンダとメリンダ/Melinda and Melinda '05(米)

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雨のN.Y、カメラがフレンチ・ビストロの店内にゆっくり入っていく。
このオープニングはなかなかいい。
店内は暖かな灯りと人々が語らう心地いいざわめきに満ちて
「ああ、こんな店大好き!」と魅了される。

しかーし!次の瞬間、ひとつのテーブルを囲む
芸術家風の中年~初老男女の会話シーンが始まるや悪い予感がじわり・・・
まるでフランス映画のように理屈っぽい長セリフの連続なのだ。
でも、そこを我慢すると、意外にサクサクっとテンポよく展開する。

同じ出来事を喜劇的、悲劇的それぞれの
視点から描くとどうなるかというお話。


ヒロインのメリンダが離婚、子供の親権争い、
殺人罪で服役、精神的な危機などいろんなゴタゴタを経て
人生再出発するために旧友の家に転がり込む。
転がり込まれた夫婦にもいろいろ問題が山積みで、
突然の居候の出現でそれが浮き彫りになる。
そこに不倫、出会い、二股恋愛などがからみ・・・
という物語が「悲劇」「喜劇」交互に展開する。

メリンダ役のラダ・ミッチェルは確かに美人かもしれないが
薄っぺら&蓮っ葉感強く好感が持てないタイプ。
そのせいかクロエ・セヴィニーの奥深い魅力が際立っていた。
彼女はお嬢さん育ちだが、控えめでスレてなくて
女のイヤらしさをあまり感じさせない女性という役どころ。
夫である売れない映画監督が
「妻はランチと買い物に出かけてる。そんな風に育った女なんだ。
彼女の母親も祖母もそう、ランチ&買い物、ランチ&買い物・・・」
と言うシーンがあるが、
うらやましい!わたしもそんな風に生まれたかったなぁー。


キウェテル・イジョフォーはプレイボーイのピアニスト役。
またまたガラリと違う役柄で、彼もつくづくカメレオン俳優だと思う。

↑の写真の左側、名前は知らないけど
「羊たちの沈黙」で誘拐される知事の娘役や
「イン・ハー・シューズ」で姉の親友役だった人。
チョイ役でもリアルな存在感のある女優だ。

好き嫌いが分かれる映画だと思うけど、
いろんな映画を観ている人ならまあまあ楽しめると思う。

'07 12 DVD ★★★★☆
監督:ウディ・アレン
出演:ラダ・ミッチェル、クロエ・セヴィニー
キウェテル・イジョフォー、アマンダ・ピート
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by Gloria-x | 2007-12-05 14:52 | 映画レビュー