男と女/Un homme et une femme '66(仏)

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初めて観たのはTVの洋画劇場。
まだ小学生だったが一発でヤラれた・・・
何にヤラれたか?この映画が醸し出すお洒落で大人な空気にである。

ドーヴィルの冬の海、パリの街並み、
カラーとモノクロを使い分けたアンニュイな映像、
セリフを極限まで省いた演出、
フランシス・レイの音楽、
そしてアヌーク・エーメの美しさ、すべてに魅了された。

DVD特典の監督インタビューによると、
カラーとモノクロ混在は、予算不足で全編カラーが不可能だったからとか。
破産寸前に追い詰められた時期に、
早朝の海辺を散歩する女性を見てこの映画のアイデアを思いついたという。

これ、設定が冬だからいいのよねぇー。
澄んだ空気、コートや毛皮に身を包んで
白い息を吐きながら歩き、見つめあい、物思いにふける・・・
監督も「恋が生まれるのは冬の寒さの中だ」と言い切っている。

カーレースのシーンは必要以上に長く感じられ、
妙にドキュメンタリータッチなのが映画全体のトーンから
浮いているなぁと思っていたが、
監督と主演のトランティニャンがチームを組んで
実際にモンテカルロラリーに参加して撮影したものらしい。
そこまでするとカットしたくなくなるのも納得だけど、かなり退屈。

トランティニャンの魅力はわたしにはさっぱりわからないけど、
アヌーク・エーメには釘付け状態。
驚異的に美しいのはもちろんだが、髪型もメイクもファッションも
40年経ってもまったく古臭さを感じさせないのがすごい。

初めて観た時、早く大人になりたいと思った。
願わくばアヌーク・エーメみたいな女のひとに。
小学生の時点で、近い未来であるピチピチのハイスクールガールや
若いだけでチヤホヤされる20代をすっ飛ばして
人生の酸いも甘いも知り尽くした大人の女に本気で憧れたのだ。
(そのせいで若い頃はけっこう損したけど・・・)

アヌーク・エーメの足元にも及ばない現実は置いといて、
彼女の顔アップのシーンでDVDを一時停止して
眉とアイラインの描き方をじっくり研究。
鉄は熱いうちにとばかり即応用レッスンしたのは言うまでもない。

'07 11 DVD(再鑑賞)★★★★★
監督:クロード・ルルーシュ
出演:ジャン・ルイ・トランティニャン、アヌーク・エーメ
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by Gloria-x | 2007-11-21 17:50 | 映画レビュー