ブラックブック/BLACK BOOK '06(蘭・独・英)

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いやーおもしろかった!144分の長丁場、一瞬たりとも退屈しない。
さすがポール・バーホーベン、エンターテイメントを熟知している。
サスペンスあり、エロあり、メロドラマありの大サービス。

ナチス占領下のオランダ。
目の前で両親と弟をドイツ軍に殺され、九死に一生を得たユダヤ人女性ラヘルは
髪をブロンドに染め、エリスと名を変えてレジスタンスの仲間に加わり、
美貌を武器にドイツ将校に近づいてドイツ諜報部で働くことに・・・

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エリスの捨て身の行動&波乱万丈な人生から目が離せない。
惜しげもなくきれいな胸を見せ、使命のためならナチスと寝ることも厭わない。
どころか、かなり大胆&積極的な誘惑テクを披露。
髪だけじゃなく「ヒリヒリするわ」と言いながら大股開きでアンダーヘアまで金髪に・・・
それでも全然イヤらしくないのはカリス・ファン・ハウテンが
色っぽい美人なのにサバサバ感漂う女性だからだろう。
レジスタンスに捕まって汚物まみれにされてもなぜか毅然と美しいのだ。

しかし、わたしがそれより注目したのはエリスの友人ロニー。
ナチス中尉の愛人で、諜報部勤務時代はしたい放題の酒とバラの日々・・・
ドイツ軍が負けて解放軍がオランダにやってきたとき、
まっさきに丸坊主にされ、首から「ナチスの手先」などと書いた札をぶらさげられるはずが
カナダ軍のジープに乗って満面の笑顔でパレードしているのだ!
「笑顔をふりまいてたらこうなっちゃったのよー」って・・・(笑)
あっぱれ!しかも悪気がまったくないところがすばらしい!
物語のヒロインになるのはエリスのような女だろうけど、
実際に生まれるならロニーになったほうが断然いい。

インシュリンとチョコレートや、棺桶の使い方など
細部まできっちり完結して楽しませてくれて大満足。
導入部がラストの回想シーンにつながる構成もいい。
そして、めでたしめでたしと思いきや、最後の爆撃が皮肉だ。

’07 10 DVD ★★★★★
監督:ポール・バーホーベン
出演:カリス・ファン・ハウテン、トム・ホフマン、
   セヴァスチャン・コッホ、クリスチャン・ベルケル
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by Gloria-x | 2007-11-01 12:34 | 映画レビュー