イラクサ/Hateship,Friendship,Courtship,Loveship,Marriage アリス・マンロー

カナダの文学を読むのは初めてである。
(日本の女子に大人気の「赤毛のアン」って読んだことないので)
著者についてまったく知識がなかったが、
タイムの「世界で最も影響力のある100人」に選出されたカナダの作家で、
百年後も読まれている可能性が最も高いとされているという。
この短編集はニューヨークタイムズ「今年の10冊」に選ばれた作品で、
その中の一篇はサラ・ポーリー初の監督作品として映画化されるらしい。
サラ・ポーリーもカナダ人とは知らなかったが好きな女優だ。
「ドーン・オブ・ザ・デッド」で初めて観てただ者じゃないと思ったが、
監督業に進出(しかもこういう文学作品)というのは納得。
また、表題作(原題の)はジュリアン・ムーア主演で映画化予定とか。

カナダ人とはどんな人たちなのかイメージが薄い。
この作品集の中でも、アイルランド移民のカナダ人がたまに故郷に帰ると
「英語の発音がすっかりアメリカ風になってしまった」と言われ、
カナダはアメリカの一部だと思われていると自嘲気味に書かれているように
わたしもマイケル・ムーアの「ボウリング・フォー・コロンバイン」で
カナダ人のほとんどは外出時も鍵をかけないというのを知って驚いた。
アメリカと隣同士とはいえ、国民性はまったく違うようだ。

あくまでもアリス・マンローの作品を読んだだけの印象だが、
アメリカ文学におけるアメリカ人よりも
人生で起きる諸々の出来事や運命について達観しているような印象を抱いた。
「イラクサ Nettles」とサラ・ポーリーが映画化するという
「クマが山を越えてきた The Bear Come Over the Mountain」がよかった。

'07 9 ★★★★☆
[PR]

by Gloria-x | 2007-09-19 16:25 | ブックレビュー