プルーフ・オブ・マイ・ライフ/PROOF '05(米)

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天才数学者の父を亡くし、キャサリンは生きる気力を失っていた。
父親は天才であると同時に、長年精神を病んでおり、
彼女は自宅で父を看病するため大学を辞めていたのだ。
キャサリンは父親の才能を受け継いでいたが、
精神の病も遺伝している兆候に怯えて世間からひきこもっていた。

ビューティフル・マインドでも思ったが、
数学の天才と病気って紙一重なんだろうか?
わたしは3人程度のワリカンも計算できない数字オンチなので
「数式」だの「証明」だのってどういうものか想像すらできないが、
日々そういう研究をつきつめていると生活も思考も
俗世間からどんどん離れるだろうし、可能性もあるかも、と思う。

他人には見えないものが見えたり聞こえたり、
自分は正常だと思っていたらそうじゃなかったという事実に
気づいた瞬間ってショックだろうなぁ。
しかも、天才的な頭脳を持っている人ならなおさら。

父親役のアンソニー・ホプキンスが、飲まず食わず眠らずで
「新しい数式の証明」とやらをノートに書き続け、
「こんなに頭がはっきりしたのは何年ぶりかだ!」と興奮して
娘にノートを見せるシーンは哀しい怖さだ。

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父親の死後、キャサリンは父の生徒と恋仲になる。
ジェイク・ギレンホール扮する元生徒は数学者で、大学で教えている。
中盤、数学的才能で彼がキャサリンの足元にも及ばないことが
わかる件もスリリング。
モーツァルトとサリエリや、「グッド・ウィル・ハンティング」で
ウィルと彼を発見した数学者の関係を彷彿とさせる。

父親が遺したのかキャサリンが書いたのか、
新しい「数式の証明」が2人の関係やキャサリンの人生も左右するが、
数式の証明なんてものにも、文章みたいに「今風なスタイル」などという
文体みたいな個性があるらしい。これは意外な驚きだった。

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グウィネス・パルトロウってはっきり言ってブスだと思う。
低血圧っぽく覇気ないし、色っぽくもないしモテるのがよくわからない。
でも、そんなに嫌いじゃないし、演技は上手いと思う。
こういうコーディネートがダサくなく見えるのはさすがだ。

ジェイク・ギレンホールは男としてまったくタイプじゃないので
色気は感じないけど、性格よさそうで誠実そうなので友達としていいかも。
グウィネスの姉クレアを演じたホープ・ディヴィスが印象に残った。
映画としては時系列が意図的な感じでもなく
自然に入り乱れるので、やや混乱させられた。

'07 7 DVD ★★★★☆
監督:ジョン・マッデン
出演:グウィネス・パルトロウ、ジェイク・ギレンホール、
   アンソニー・ホプキンス、ホープ・デイヴィス
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by Gloria-x | 2007-08-08 17:05 | 映画レビュー