わたしは眉美人?
急にわたしのところへやってきてこう言った。
「グロリアさん、前からずっと聞きたかったんですけど、
眉のメイク、何を使ってどうやってるんですか?」
彼女とはあいさつ程度しか接したことがなかったので驚いていると、
「すごく自然でキレイな眉だなぁといつも思ってたもんで・・・」
自然と言いつつ、何を使ってどうやっているか?とは
一見矛盾したコメントだが、
眉そのものはもとより、メイク技術もほめられているということ。
ほめられて伸びるタイプのわたし、嬉しかったのは言うまでもない。
今までの人生「肌がすごくキレイ!いったい何をしてるの?」とは
イヤというほど聞かれてきたが
(自慢たらしくてすみません・・・でもほんとのことなんですの、ホホホ(^_^;)
最近、それに加えて眉をほめられることが多い。
それがわたしには驚きなのだ。
というのも、眉はわたしにとって長年コンプレックスのひとつだから。
小学校6年の時、わたしは自分のボサボサ眉が気になり、
手鏡を見つつハサミでカットすることに。
右を切れば左が長すぎ、左を切れば今度は右が・・・
そして、気がつくと、切りすぎて眉が無くなっていたのだ!
翌日、仕方なく母の眉ペンシルで描いて登校すると、
スッピンの子供顔に描き眉はさすがに浮いていたようで
男子に「うわー!こいつの眉毛、変!描いてる!」と笑われる始末。
しかも、それ以来、眉がきちんと生え揃なくなったのである。
それからずっと、わたしはいかにして自然で美しい眉を作るかに
心血を注いできたといっても過言ではない。
実はわたしは眉にアートメイク(刺青)を施しているのだが、
もう5年ほど経つので薄れてきてしまい、
パウダー、ペンシル、その他で毎朝きちんと眉メイクしている。
毛抜きで不要な毛を抜くのは日課だし、
定期的に剃刀とハサミで形も整えている。
女性のメイクの中で時代をはっきりと映し、
イケてるか、ダサいかをくっきり分けるのは眉である。
電車の中などで「いったいこの人は何を考えてこんな眉をしてるのか?」と
思わず凝視してしまう女性を見ることがある。
完全な野放し状態、まるで荒野のようにワイルドな人や、
一筆書きのようにペンシルの一本線で描いている人、
そこまで極端でなくとも、ある時代で止まったままの人・・・
眉さえきちんと整えて、時代に沿った描き方をしていれば
とんでもないことにはならないと思う。
今日も会社で言われた
「グロリアさん、アートメイクしたところ紹介して」
美容の情報交換は女のコミュニケーションツール。
もちろん喜んで教えてあげた。
彼女によると、アートメイクしている女たちの中で
わたしの眉がいちばん自然で理想的な形と質感なのだとか。
そうほめられてもやっぱり自分では信じがたいけど、
長年の努力が実り、欠点転じて長所となったのだろうか?
by Gloria-x | 2007-05-11 21:21 | おしゃれ・美容・運動