9・11への道/The Path to 9/11 '06(米ドラマ)

c0008209_18545679.jpg
2001年9月11日の同時多発テロ事件がなぜ起きたか、
合衆国政府はどうしてそれを防げなかったのかに焦点を当て、
ベストセラー「the 9.11 Commussion Report」(独立調査委員会の最終報告書)
などを参考にしてドキュメンタリータッチで描いた再現ドラマ。
内容の真偽をめぐってクリントン前大統領やアメリカ民主党など政界をも巻き込んで
全米で大論争が勃発したという問題作。

1993年2月、世界貿易センタービルの地下駐車場で1台のバンが爆発し、
6人の犠牲者が出た事件から物語は始まる。
イスラム原理主義の過激派と関係のある容疑者が逮捕され、
FBIの対テロ専門家オニール(ハーヴェイ・カイテル)は
事件の黒幕はオサマ・ビンラディンではないかと疑うが・・・

学校の授業や教科書ではさっぱりわからなかったことが、
有名塾の人気講師の授業を受けたら
目からウロコが落ちるようにスーッと頭に入ってきた、という感じ。


国際問題や政治に弱いわたしにも、
どことどこの関係がどうで、どこにどんな圧力がかかり、誰が責任逃れをしたから
あの悲劇につながっていったのかをものすごくわかりやすく、
なおかつ圧倒的な吸引力で見せてくれた。

世界各地で周到に着々と進められていくテロ準備が、
現場で働く女性警官や国境検査官の個人的な勘や機転によって
ギリギリのところで食い止められていくところや、
自爆テロ要員に指名された男がアメリカ領事館に駆け込んで
内通者になるところなど、スリリングでドラマ作品としても見ごたえたっぷり。
これを観た後ではワールド・トレードセンターがいっそう色褪せて・・・

北部同盟のリーダーで「なんとかの獅子」と呼ばれていた
マスード将軍を演じた俳優がよかった♪(↑右下の真ん中の人)

わたしは「色白あっさり系の優男」が好きなので
中東やラテン系のフェロモンムンムンの濃い~男は苦手なのだが
彼の顔は比較的マイルドで、笑顔(特に目元)に甘い風情が漂ってすごく好み!
俳優の名前を知りたくてエンドロールを何度も巻き戻したのだが
役名の登場順のクレジットには載ってないのだ。
オープニングの主要キャストの中に入ってるのだと思うけど
役名付きではないのでさっぱりわからん。
(WOWOWのHPをチェックしてもわからなかった)

ドキュメンタリータッチだし戦場シーンなど臨場感満点なので
なんとなく実際の事件映像を観ているような気分だったけど、
よく考えるとイスラム原理主義の過激派の役をやってるのも
中東系の役者なわけで、実は「反米思想」の人が多いのでは?
しかし製作はアメリカだから、もちろんアメリカ目線で描いている。
そのあたり、トラブルとかなかったのかなー?と気になった。

ハーヴェイ・カイテルが演じた実在の人物オニールの運命の皮肉と、
ユナイテッド93便の乗客と家族のエピソードに思わず涙・・・・
内容や表現については各所で様々な意見が展開されているようだし、
そこに加わるほど知識を持ち合わせていないのが情けないが、
機会があったら観ておいて損はない、いや、ぜひ観てほしい作品だ。

'07 4 5 WOWOW ★★★★★
監督:デヴィッド・L・カニンガム
出演:ハーヴェイ・カイテル、ドニー・ウォルバーグ
   ウィリアム・サドラー、エイミー・マディガン
[PR]

by Gloria-x | 2007-04-08 19:28 | 映画レビュー