ディパーテッド/THE DEPARTED '06(米)

c0008209_2111160.jpg前夜「無間道」3部作を一気に見直してから観賞に臨みました。
ハードルを思いっきり下げて期待せずに観たせいか、予想ほどひどくなかったです。

そりゃ、トニー&アンディ、ショーン&エディソンとは比べ物にはならないけど、
デカプーもマット・デイモンもがんばってたし上手かった。(特にデカプーは見直したぞ!)
なによりマーク・ウォルバーグが光ってた!
「無間道」とは関係ない作品として観ればけっこうよくできた娯楽アクション映画かも。
でも「無間道」のリメイクじゃなかったらわざわざ観ないというのも本音。


オリジナルよりよかったのは精神科医の人物像と存在感。
何度も書いてるけど、ケリー・チャンは「無間道」シリーズにおいて最大のマイナス点だとわたしは思っているのだ。いかにも「お飾り」だし「浮いてる」し、
人物設定も精神分析のシーンもリアリティなさすぎで、
まるで「新春スターかくし芸大会」のドラマみたい・・・
特に「3」では、ケリー出演シーンになると急激にダレて退屈極まりなく、
ほんとにあそこを大幅に削ってタイトに凝縮してほしい感じ。

ところが、本作の精神科医はきっちりキャラ設定してあり、
オリジナルにおける小説家マリー役と融合したのも◎。
演じた女優も、地味だけどハリウッド女優っぽくないとこが逆によかった。
特に感心したのは、デカプーと初めてメイクラヴするシーンの彼女の下着。
ショーツは黒なのにブラはコットンのスポーツブラっぽい白。
普段着で家にいたら、突然男がやってきて、突発的にデキてしまうという設定に説得力があっていい。これが日本のドラマだと上下ペアの勝負下着風で、準備万端だったように見えてしまうのだが・・・こういうどうでもいい部分にリアリティを出せるのはさすがかも?

ただし、言うまでもないがオリジナルに比べると哀愁も色気も皆無。
音楽や効果音はやかましすぎるし、バイオレンスシーンも身もフタもない感じ。
オリジナルに敬意を表するつもりなのか、取引相手を中国マフィアにしたり
チャイナタウンで追跡したりしてるけど、スパイスにもなってない感じ。

それと、ジャック・ニコルソン、なにあれ?
口を開けば「ファッ○」だの「フェ○しろ」だの、
キレて暴れるだけでボスの風格まったくなし。
愛嬌と人情味と凄みのバランスが絶妙のエリック・ツァンの偉大さを再確認した。

アレック・ボールドウィン、なんで彼だけあんなに汗だく?(シャツの汗すごい)
太ってるから?まあ、何に出てても憎めないし好きだからいいんですけど・・・

いや~、それにしても前夜にオリジナルを見直してつくづく心酔したわ~
トニーのやさぐれた色気、捨てられた仔犬のような表情、
レオン・ライの怜悧さ、チェン・ダオミンの渋い凄み。
なにより作品全体に漂う哀愁と美学!
「無間道」シリーズよ永遠なれ・・・・

'07 1 28 劇場 ★★★☆☆
監督:マーティン・スコセッシ
出演:レオナルド・ディカプリオ、マット・デイモン、
   ジャック・ニコルソン、マーク・ウォルバーグ
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by Gloria-x | 2007-01-29 22:02 | 映画レビュー