私は美人/酒井順子

生まれ変わったら「美人」として生まれたい。
万人が(好みはさておき)「美人」と認める「美人」にである。

小学校の頃、クラスに突出した「美人」がいた。
背が高く、色が白くて髪や目の色素が少し薄いタイプ。
目はぱっちり大きくてまつげが長く、高い鼻が大人っぽかった。
あまりにも「美人」なので、男子たちや教師も一目置いていたっけ。
彼女は今、どんな大人になっているのだろう?

中途半端に可愛いコというのは、中高生の頃に光っていたとしても
大人になると案外ダサくて平凡なおばさんになっていたりするが、
抜きん出て「美人」だった彼女のような女性がどうなっているのか見てみたい。
それより、彼女がどんな半生を送ったのかものすごく興味がある。
そして、来世ではぜひそれを実体験してみたいのである。

著者も同様のことを書いているけれど、
「美人は意外に不幸」とか「美人は性格が悪い」なんて
現代においてはあまり説得力がないと思う。
誰もが認める美人ってけっこうサバサバして性格のいい人が多いのは
子供の頃から「可愛い、キレイ」と褒められ、コンプレックスとは無縁に
のびのびと育ってきた故に培われた余裕だろうか。
とにかく「美人」は日常生活のあらゆるシーンで得だと思う。

ヤンキー美人、ミスコン美人、お商売美人、田舎じゃ美人、元美人etc・・・
様々なジャンルで「美人」を分析・考察する著者の視点は
あいかわらず鋭く一筋縄ではいかず、共感しきり。

'06 10 ★★★★☆
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by Gloria-x | 2006-10-09 22:20 | ブックレビュー