美しきイタリア・私の家/MY HOUSE IN UMBRIA '03(伊・英)

c0008209_21282873.jpgこういう思わぬ拾い物に出会えるのがWOWOWの利点。
トスカーナの休日」「サイドウェイ」と同じく、
思わず映画の中に入りたい、と久々に思った作品だ。

舞台はイタリアのウンブリア。
ある日、ミラノに向かう列車で爆弾事件が起き、
英国人の恋愛小説家・エミリーは奇跡的に一命を取りとめる。
同じコンパートメントに乗り合わせた乗客のうち、生存者は
英国の退役軍人、ドイツ人青年、アメリカ人少女の3人だけ。

エミリーは事件でそれぞれ娘、恋人、両親を失い、
心身ともに傷を負った3人をウンブリアにある自分の屋敷に招く。
マギー・スミス扮するエミリーは英国人なのにイタリアの田舎で
古い屋敷を買って悠々自適の生活なので生まれつき資産家かと思いきや、
実は驚くような波乱万丈の人生を送ってきた女というのが
意外性があって物語に深みを与えている。

ウンブリアの古い屋敷がうっとりするほど素敵!
丘の上から見下ろす田園地方の景色、
手をかけすぎていない庭には草花が咲き乱れ、
日除け付きの揺りかごみたいな椅子にくつろいで
昼間からカクテルを楽しむシーンにそそられる・・・

いかにもイタリアのマンマって感じの家政婦が
自家栽培の野菜の下ごしらえをする広い台所も魅力的だし、
太陽の光と風が気持ちよさそうなテラスでの昼食や、
庭の藤棚の下でキャンドルをいっぱい点してのディナーは
大きなテーブルに数々の料理やワインが並んでまさに天国の食卓って感じ・・・

マギー・スミスって犬の狆みたいな顔だなぁといつも思うけど、
彼女が出ているだけで映画の品格がグッと上がるところが好き。
スノッブで小意地の悪い役を演じても貫禄たっぷりであっぱれだし、
この作品みたいに、老いても好奇心旺盛で太っ腹な婆さん役もいい。

クリス・クーパーはちょっと挙動不審というか、本音が掴みにくい演技だった。
ジャンカルロ・ジャンニーニはやっぱりいいなぁ~、
わたしはオヤジ好みじゃないけど、彼の色気にはいつも即効でサレンダーだわ。
マギー・スミスの身の回りの世話をしているイタリア人のおっさんも味があってよかった。

'06 9 WOWOW ★★★★★
監督:リチャード・ロンクレイン
出演:マギー・スミス、クリス・クーパー、ジャンカルロ・ジャンニーニ
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by Gloria-x | 2006-10-06 20:56 | 映画レビュー