ヴェラ・ドレイク/Vera Drake '04(英・仏・ニュージーランド)

c0008209_21434693.jpg人工中絶が法で禁じられていた時代、
「困っている女たちを助けたい」という一心で
闇で堕胎をしていた平凡な主婦と
何も知らなかったその家族の物語。

ヴェネチア映画祭金獅子賞、
アカデミー外国映画賞ノミネート。
いい映画だろうけど、暗くて重いんだろうな~と
覚悟して臨んだら、意外にしんどくなかった。
なので、腰が引けている方、安心してご覧になってください。

先日のクラッシュも同じだったけど、なんでも先入観持ちすぎちゃダメですねぇ。

イギリス映画って「うわ~すっごい顔」と思わず凝視する役者が多い。
なので、観慣れてないと顔や容姿に気をとられて
「この人物、なにか裏があるのでは?」と要らぬ深読みをしてしまうことすらある。

(この映画では娘の婚約者がそうだった)
この映画はまさに「すごい顔」の宝庫!
ヴェラの娘、その婚約者、堕胎の仲介役の女友達etc・・・
他の映画の他の役では違う印象なんだろうけど、
一種異様と言ってもいいほどの風貌なのだ。

ハリウッド映画の役者たちって(無名のチョイ役でも)
大型生産者の畑で栽培され、基準検査をクリアしてスーパーに出荷されて
キレイに並べられた色や形の整った野菜って感じ。
一方、イギリス映画の役者たちって自家栽培でできた
自然の産物で、たまにぎょっとするようなのが混ざってるという感じかな・・・

ヴェラ役のイメルダ・スタウントンは白人ぽくなく、
日本のそのへんにでもいそうなおばちゃんって感じ。
「泣き」の顔演技はさすが!

わたしが注目したのは婦人警官役の女優。
ヴェラに対する同情心、優しい心遣いが
表情や立ち姿ににじみ出ていてすごくいいの。

'06 9 WOWOW ★★★★☆
監督:マイク・リー
出演:イメルダ・スタウントン、フィル・デイヴィス、
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by Gloria-x | 2006-09-24 22:27 | 映画レビュー