ユナイテッド93/UNITED 93 '05(米)

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2001年9月11日の米同時多発テロ当日、
ハイジャックされた4機の旅客機のうち、
唯一目的地に到達しなかったユナイテッド93便の
機内で起きたであろう物語を再現した作品。

あの日、夜11時台のTVニュースで
世界貿易センタービルに航空機が激突した映像を観た瞬間、
「ああ、第三次世界大戦だ。もう世界は終わりだ・・・・」と絶望的な気持ちになった。
同時に不思議な既視感というか、
パニック映画のワンシーンを観ているような気がして
現実に起こったことだとは信じられない感覚もあった。

映画化を知ったとき、正直言って早すぎると思った。
わずか5年前の事件は「歴史」と呼ぶにはあまりにも生々しい。
悲劇の結末を知っているだけに、そこへ突き進む過程を追う
鑑賞中は強い緊張感を強いられたし、もちろん後味もよくない。
それでも、絶対に観る価値はある。

絶望の中で一致団結し、テロリストたちと戦って
飛行機を奪還しようと行動を起こす人々の姿が
「この世界にはまだ希望はある」と思わせてくれるのだ。

ほとんど無名な役者陣に加え、実際の空港管制官や軍関係者の出演、
ドキュメンタリータッチの映像がリアルで、
一瞬、機内カメラの映像を観ているのでは?という錯覚に陥るほど。
単純にテロリストを悪、乗客乗員を善と描き分けることなく、
必要以上に感情移入させない淡々とした演出が効いている。

監督:ポール・グリーングラス
'06 8 16 劇場 ★★★★★
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by Gloria-x | 2006-08-16 19:06 | 映画レビュー