阿修羅のごとく '03(日)

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向田邦子作品の最高傑作といわれるドラマのリメイク映画化。
'79年にNHKで放映されたオリジナルは名作だった。
テーマ曲のトルコ軍楽と筆文字のタイトルデザイン、
加藤治子、八千草薫、いしだあゆみ、風吹ジュンの4姉妹は言うまでもなく
父親役の佐分利信、三女の恋人役の宇崎竜童などの名演技は
20年以上経った今でも鮮烈に記憶に残っている。
原作もドラマも好きな作品なので期待はまったくせず興味だけで観たのだが、
世間の酷評ほど悪くはなかった。
でも、比較するのは酷というか、もう一度オリジナルを観たくなった。
自身が長女だからか、当時も長女の生き方に最も心惹かれるものがあった。
気楽な未亡人で、華道師範という仕事も持っていて、女としては現役で恋人もいる。
加藤治子のちょっと玄人っぽくてルーズな色気が印象的だったが、
今回の大竹しのぶもいい味を出していた。

大竹、仲代、小林はさすがの存在感。
黒木、深津は可もなく不可もなくって感じ。深田はミスキャスト。
オリジナルで次女役だった八千草の母親役には感慨深いものを感じた。
桃井かおり、大竹しのぶ、坂東三津五郎の三つ巴シーンは見ごたえがあった。

わたし自身三姉妹なので、劇中、姉妹が実家で母親といっしょに漬物を漬けたり、
それぞれの夫と共に実家で過ごし、「夕ご飯どうする?」などと相談する
なにげないシーンには理屈ぬきで感覚が共鳴するようなところがあった。

~姉妹というものは、ひとつ莢の中に育つ豆のようなものだと思う。
 大きく実り、時期がきてはじけると、暮らしも考え方もバラバラになってしまう~

この一文は姉妹のいる人ならほとんどが共感できるだろう。

'04 10 14  ビデオ 5段階評価★★★
監督:森田芳光
出演:大竹しのぶ、黒木瞳、深津絵里、深田恭子、仲代達也、小林薫
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by Gloria-x | 2004-12-07 21:31 | 映画レビュー