モディリアーニ・真実の愛/MODIGLIANI '04(米・独・仏・伊・英・ルーマニア)


c0008209_2151178.jpg悲劇の天才画家モディリアーニと妻ジャンヌの激しく哀しい愛の日々と、
ライバルであるピカソとの確執をテーマに
監督独自の解釈で描いた作品。

126分と長いので正直ちょっとダレるが
モディリアーニの絵は知っていても彼の人生についてはまったく知識がなかったので興味深く観賞できた。

コンペに向けて、モディリアーニをはじめ、
ピカソ、ユトリロ、スーチン、キスリングが
それぞれ取り憑かれたかのように
作品を仕上げていくシーンは見ごたえ満点!
ここをクライマックスにしてもっとタイトにテンポよく編集すればよかったのに・・・

わたしはピカソが大好きなので、この映画での彼の描かれ方は正直不満。
「金や名声は手に入れていてもモディリアーニの才能に嫉妬する俗っぽい男」で
ピカソの魅力である自由奔放でやんちゃなオーラがまったく出ていないのだ。
(ただし演じた役者は存在感があってよかった)
しかも、長編のわりに2人の確執の描き方が浅いのも気になる。

史実とフィクションのフュージョンがおもしろかった。
コクトーはいかにもコクトー的風貌で思わずニヤっとしてしまうし、
ユトリロ、ルノアール、キスリングやガートルード・スタインなど
おなじみの画家や20世紀初頭のパリを彩る有名人全員集合風で楽しめる。

しかし、モディリアーニとジャンヌの壮絶な愛とやらには感情移入できない。
生まれた子供をジャンヌの両親に押し付けておきながら、
ジャンヌの父親が子供を施設に預けたのを知って狂ったように怒るのは理不尽だし、
ジャンヌの最期も女として気持ちはわかるが、人の親としては無責任すぎ。

彼らが現代の日本に生まれていたとしたら
パチンコ屋の駐車場で子供を熱中死させるヤンキー夫婦では?

'06 7 WOWOW ★★★★☆
監督:ミック・ディヴィス
出演:アンディ・ガルシア、エルザ・ジルベルスタイン、オミッド・ジャリリ
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by Gloria-x | 2006-07-19 22:08 | 映画レビュー