嫌な女を語る素敵な言葉/岩井志麻子 祥伝社

女ならたぶん誰でも、自分の中にある醜い部分を
目の前に突きつけられたような気分になるだろう短編集。

「アイドル似で誰からも好かれる明るい女」と、
「ブスでデブで暗く歪んだ性格で誰からも嫌われる女」
この二人が一組でいるとき、
十中八九その関係は健全ではないはず。

自分の容姿がそう悪くない、というより
かなり美人だということに小学校時代に気づいた女。
美人であるという自意識はその人の人生にどんな影響を与えるのか。

~小学校あたりまでは、勉強ができたりスポーツや絵や音楽で目立ったり、
リーダーシップを取れるような女の子、
妙に成長が早くてませている女の子だったりしたら、
顔立ちそのものがたいしたことはなくても、美人扱いしてもらえるのだ。
あの子は美人だ、という不文律ができてしまい、
「よく見たら顔そのものはよくない」とは誰も思わないし、口にもしない。~

この真理!世界中の女なら誰もが知っていて、
モヤモヤと胸にくすぶらせていることをこんなに明快に書くなんて、
きっと著者も実人生で何十年も同じモヤモヤを抱えてきたのだろう。
でも、この法則は著者が書く「小学校あたりまで」ではなく、
大人になってからも依然として残っているから不思議である。

'05 12 ★★★★☆
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by Gloria-x | 2006-01-17 00:15 | ブックレビュー