映画のことあれこれ

新しく知り合った人と話していて、
お互い「映画好き」ということがわかると
嬉しい反面、ちょっと困惑する。
その人の「映画好き」の度合いと好みがわからないからだ。

「どんな映画が好き?」と聞かれると悩む。
わたし自身、相手の答えを聞いて
「はは~ん、そういうタイプね」とカテゴライズしてしまうので
下手なことは言えないと構えてしまうのだ。

たとえば相手が「タイタニック」や「世界の中心で愛を叫ぶ」を
好きな映画の筆頭にあげたらかなりがっかりする。
(上記2作品をけなしているわけではありませんが)

わたしは王家衛作品が好きだが、これはけっこう冒険だ。
以前、相手がきょとんとした顔をするので
「香港映画で・・・」と説明すると
「へえ、ジャッキー・チェンとかも好き?」と聞かれ、激しく後悔した。

先日も「最近おもしろい映画観た?」と聞かれ
「親切なクムジャさん」と答えたら、
やっぱり相手がきょとんとしたので「韓国映画で・・・」と説明したら
韓流ファンと思われそうになったので必死で否定した。

なんだろう?この変な自意識過剰は・・・


ところで、大人になってやっと苦手なジャンルが明確になった。
ファンタジー、歴史スペクタクル、宮崎アニメである。
この3ジャンルはまったく感情移入できず、
退屈が高じて苦痛にさえなってくる。

あとひとつ、画面が暗い映画も苦手。
たとえ内容が悲惨でも画面が明るいと入り込めるのだが、
コメディタッチでも画面が暗いと観る気が失せてしまう。

先日、ダーリンの強いリクエストで
「スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー」を観たが
冒頭の1分くらいで嫌な予感がしたと思ったら
いくら待ってもず~っと画面は暗いまま。
レトロ感とアメコミの世界を表現した手法はそれなりに感心したが
俳優の顔もはっきり見えないぼや~っと薄暗い画面にうんざりし、
途中でベッドに退散した。

「ニキータ」と「アサシン」
「太陽がいっぱい」と「リプリー」
どちらもリメイクのほうは世間の評判は芳しくない。
でも、わたしはどっちもかなり好き。
俳優、演出、脚本などの力ももちろんだが、
どっちも画面がパーッと明るいのだ。

パリを舞台にした「ニキータ」に比べ
L.Aが舞台の「アサシン」はなにより空間の広さと
乾いた空気感が画面から伝わってきて生理的に気持ちよかった。

名作「太陽がいっぱい」はもちろん大好きだけど
「リプリー」は風光明媚な地中海沿岸の風景、
登場人物たちのファッションの色彩、
インテリアなど視覚に気持ちいい要素が充実していた。

わたしは閉所恐怖症気味なので
明るく広く開放感のある画面に惹かれるらしい。
カラっと乾いた感じの土地が舞台だとさらに◎!

わたしの「生理的に心地いい映画」は
「マッチスティック・メン」「サイドウェイ」
「トスカーナの休日」「トランスポーター」「恋愛適齢期」など。

王家衛作品は映画としては好きだけど、
高温多湿な香港で、しかも居住空間が狭苦しいので
観ながら「ああ・・・汗で服が肌に張りついてそう」
「ゴロゴロ寝転べないし、服や靴の収納どうしてるんだろ?」と
余計なことをいろいろ考えてしまう。(それも感情移入か)

「マッハ!!!!!!!」「レイン」「シクロ」も好きな映画だけど
観てるだけで体内不快指数が上がってしまう。

真の「映画好き」には呆れられるかもしれないけど
映画の好みと生理はけっこう連動していると思うのだ。
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by Gloria-x | 2005-12-28 19:12 | 出来事・世間・雑感