東京DOLL/石田衣良 講談社

MG(マスター・オブ・ザ・ゲーム)と呼ばれる天才ゲームクリエイターは、
自作ゲームシリーズのヒットのおかげで億万長者になった。
シリーズ4作目の企画に悩む彼は深夜のコンビニで
背中に天使の羽のタトゥーを入れた少女ヨリを見つけ、
自作のイメージモデルにスカウトする。

キャラクターがステレオタイプすぎる。
MGもヨリも「こんなセリフを言うはず」「こういう行動を取るはず」という
お手本通りの言動をするので読んでるこっちが気恥ずかしいほど。

使い切れない金を持ったMGがヨリに高級ブランド服を買い与え、
彼女がそれを着てコンクリートに寝そべり、服がホコリまみれになるのを見て
「なんのブランドか忘れたがいい気味だ」と
思う箇所は単純に不愉快だし嫌味。
高級ブランドを貶めることで逆に主人公の安さが露呈した印象だ。
(そのわりにブランドについてはものすごく詳しい記述が続くのもなんだか・・・)


完璧なプロポーションと美貌を持つヨリは全裸になることに抵抗感が少ない。
「ヨリは自分の身体に自信があるんだな」というMGに対し、
ヨリは「違うよ。女の子の身体はみんなキレイじゃない」と答える。
このいいコちゃん的発言、めちゃムカつく!
加えてMGが思う
~ほとんどの女性はありもしない理想像と自分を比較して
意味のないコンプレックスを持っているほうが多かった~
これにも言いたいことは山ほどあるが、
まあ、この薄っぺらなおとぎ話だからこう書くしかないか、とあきらめの境地。

石田衣良、好きな作家なのにがっかりだった。

'05 12 ★★☆☆☆
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by Gloria-x | 2005-12-21 22:37 | ブックレビュー