トゥエンティ・ナイン 29歳/ 藤堂志津子 講談社

舞台は米・サンフランシスコ近郊。
日本の病院に臨床検査技師として7年勤めた後、
28歳で留学生となった多希はUCバークレーへの編入を目標に
1分1秒の時間も無駄にせずハードな勉強に明け暮れている。
ある日、同じコミュニティカレッジに通う日本人留学生・領が
ルームメイトとケンカしたので一晩泊めてほしいと頼み込んできた。
そして、その日から多希の生活に領が少しずつ入り込んでくる。
21歳の領は留学生活のすべてにおいてあまりにも楽天的で
イージーな考え方を持っていた。

わたしの妹がかつて留学生としてこの地に住んでいて、
何度か訪れたわたしにもなじみのある地名が出てくるので
なんとなく懐かしさを覚えながら読んだ。
主人公のように自分を厳しく律して目標に向かって努力するような生活は
わたしには絶対マネができないので、ただただ感心・・・
でも、多希が自身もとことん切り詰めた留学生活のくせに
親に送金してもらう虎の子の生活費を二度もダメ男の領に貸すのは理解不能。
お金に苦労したことがないからか、所詮は自分で稼いだ金じゃないから?
主人公が男に甘すぎたり、
遠慮して言うべきことも言えない部分にはまったく共感できない。

'04 12 5段階評価★★★★
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by Gloria-x | 2005-01-14 12:31 | ブックレビュー