血と骨 '04(日)

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梁石日の自伝的小説の映画化。
1932年、韓国済州島から大阪・生野へ渡った金俊平の
モンスターのような凶暴さと強欲さ、
その犠牲になる妻子や愛人たちの姿を息子の視点から描く。

この映画を観て、自分がなぜ最近の「韓流ブーム」に
まったく興味をそそられないのか腑に落ちた。



舞台の大阪・生野はわたしの出身地。
小・中学校時代、クラスの半数は在日コリアンで、
初めて好きになった男の子も、小学校時代の親友も在日だった。
在日というと差別問題が切り離せないが、
半数がコリアンという現実では状況は変わる。
わたしたち日本人の子供よりコリアンの子たちのほうが
いろんな意味で力があって大きな顔をしていたし、日本人の子供たちも
彼らが身近にいる状態を当たり前のこととして育った。
でも、根底では自分と彼らとの違いははっきり意識していた。
(N.Yとかで育った人もこういう感覚なのかも?)

ここに描かれている在日コリアン世界の空気は
わたしには理解を超えた部分、言い換えれば皮膚感覚でなじみがある。
わたしにとっての韓国とはこういう感じなのだ。
だから、世間が騒いでいる韓流とやらにはどうも違和感を覚えるのである。

ビートたけしの存在感はすごいが、彼が演じる金俊平という人物が
まさに単なる「怪物」にしか感じられなかったのが残念。
松重豊、オダギリジョー、田畑智子がよかった。
鈴木京香は中年以降「こんなおばちゃんいっぱいいる~!」と
思わず目を見張るほどオモニになりきっていた。

'05 9 DVD ★★★★☆
監督:崔洋一
出演:ビートたけし、鈴木京香、オダギリジョー
   田畑智子、松重豊、國村隼
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by Gloria-x | 2005-09-19 20:29 | 映画レビュー