ソング・オブ・サンデー/藤堂志津子 文藝春秋

イラストレーターの利里子、大工の鉄治は共に42歳で独身。
数々の恋愛や若すぎる結婚・離婚を経て、
今は人生に多くを期待せず淡々とした日々を送る二人が
お互いの愛犬を連れてドライブに出かけた5月の一日の話。

結婚しない主義というわけではなく、人並みにいくつか恋愛もして、
だけど気がつけばいつの間にか独身のまま40代になってしまった
イラストレーターやコピーライターという
利里子みたいな女性がわたしの周囲にはたくさんいる。
一人暮らしで独立した仕事を持ち、ネコやウサギなどの小動物を飼い・・・
主人公・利里子は既に愛犬ダダと2人で生きていくと決めていて
結婚や恋愛など人生を複雑にする人間関係は避けているが、
わたしの知っている女性たちが結婚についてどう考えているのかはわからない。

わたしは20代の頃、自分がそんな女になるだろうな~と
漠然とながらかなり確信を持って予測していたので
「30代、シングル、子なし」という、
いわゆる「負け犬」の定義に自分が入らなかったことが今でも奇跡に思える。
やっぱりわたしは一人で生きていけるほど強い人間じゃないのだろう。

利里子が飼っているのが、この手の主人公にありがちなネコではなく
犬というところがカラッとしていてよい。

'04 12 5段階評価★★★★
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by Gloria-x | 2005-01-09 18:54 | ブックレビュー