恋愛詐欺師/岩井志麻子 文藝春秋

デビュー作のホラー小説「ぼっけえきょうてえ」
自伝的官能小説「チャイ・コイ」の2作を読んだかぎりでは
今後作品を読みたいとは思わなかった。
(特に後者についてはHPのレビューでもかなり酷評を書いた)
しかし、TVのバラエティ番組などで著者の人柄を知るにつれ
自然に好感を抱いたので、最近出版された本作を読んでみると
正直言って驚いた。
わたしがこんなこと言うと大変失礼なのだが、
「すっごくうまくなってる!」と瞠目。
文体や表現ももちろん、小説世界を作る技のレベルアップが歴然だ。
やっぱり小説家というのは水鳥のように見えないところで
命を削るように鍛錬しているのだなぁと思った。

'05 6 ★★★★☆
[PR]

by Gloria-x | 2005-06-30 21:48 | ブックレビュー