列車に乗った男/L'HOMME DU TRAIN '02(仏・独・英・瑞)

c0008209_20422529.jpg

たまたまWOWOWにチャンネルを合わせたら
ちょうどこの映画が始まり、一切の予備知識もないまま
なんとなく観始めたところ思いがけず引き込まれてしまった。
本来、映画との出会いはこういう形が理想なのだろう。

小さな駅に停まった列車から降りた革ジャン姿の中年男。
寂れた町の薬局で出会った先客の初老の男は
彼と目が合うと微笑みかけてきた。
流れ者のアウトローと、引退したフランス語教師、
なにひとつ共通点のない人生を送ってきた二人の男の
不思議な数日間の交流。

パトリス・ルコント作品を観たのは初めて。
「髪結いの亭主」「仕立て屋の恋」などの作品名は知っていたが、
観る前にいろんな評判を見聞きしすぎ、
先入観が強すぎて手が伸びなかった。
しかし、この作品はそれを裏切る感じでかなりよかった。
もっと情緒過多で、鼻につく演出がある監督かと思っていたが
これは人生の終わりにさしかかったオヤジ二人の話だからか
抑制がきき、渋くてよかった。
思いがけない拾い物をしたという感じだ。

'05 6 8 WOWOW ★★★★☆
監督:パトリス・ルコント
出演:ジャン・ロシュフォール、ジョニー・アリディ
[PR]

by Gloria-x | 2005-06-12 20:45 | 映画レビュー