おとなのけんか/ Carnage '11(仏・独・ポーランド)

おもしろかった~!!!上手い役者揃い踏みのアンサンブルが絶妙♪

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ブルックリンの公園、ささいなことで小競り合いになった少年たち。
11歳のザッカリーが木の枝でイーサンを殴ってケガをさせてしまい、
彼らの両親が話し合いのために集まる。
冷静かつ平和的に終結するかに見えた集まりだったが
ささいな言葉の行き違いなどからヒートアップ。
被害者VS加害者の対立から、夫婦間のバトルにまで発展して
全員が本性むきだしで罵りあう展開に。


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登場人物はたった4人。アパートの室内だけで話は進行する。
平和的な解決であっさりお別れかと思いきや、
玄関やエレベーターまで送り送られながら、
なぜか何度も引き返すハメになってコートを脱いだり着たり・・・

「早く帰りたい」「早く帰ってくれ」と思ってるくせに
自家製デザートを勧めるほうもどうかしてるし
辞退すりゃいいのに座りなおすほうも変~
京都人なら目が点になるはず(?_?)
「息子たちも同席させて改めて集まろう」となると
お互いに自分たちの家でと主張するのも
わたしには理解不能だけどいわゆる「縄張り意識」?

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被害者イーサンの両親、ロングストリート夫妻。
夫は金物などの卸売業。
ジョン・C・ライリー、いい味出してるわー。
夫婦だけに通用する「呼び名」についての空気を読まない無邪気さとか
小柄な妻が届かないよう、スコッチの瓶を背伸びして持ち上げる憎たらしさ(笑)

妻はライターでアフリカの飢餓や難民問題の活動家。
ジョディ・フォスター、老けたなぁ~。
肩に力入ってピリピリした感じがこの役にぴったり!

クリストフ・ヴァルツ扮するカウワン氏が放った

「世の中を良くしなければ!が口癖の
門番女に男は欲情しない」に笑った~!


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加害者ザッカリーの両親、カウワン夫妻。
夫は企業弁護士、妻は投資アナリスト。
どっちもスノッブで家庭より仕事。
夫は片時も携帯電話を手放さず、
他人の家でもおかまいなしに延々仕事の長電話。

クリストフ・ヴァルツ、ちょっとした表情の小芝居が絶品!
基本的に嫌味な人物なのに、憎めないチャームを小出しにするという
難易度の高い役をほんとにうまく演じてます。

携帯についてはここまでひどくないけど、我がダーリンも似たような状況多々。
本人も「携帯なんか発明されないほうがよかったかも」などと・・・。
わたしは携帯メールもしないし、ほぼ「不携帯電話」なので
ケイト・ウィンスレット扮する妻のイライラに共感しっぱなし!

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ケイト・ウィンスレットが過度の緊張とイライラからゲロってしまうのだが
その吐き方があっぱれ!
日本映画やドラマって「うっ」と口元押さえて流し台に駆け寄るだけで
口からな~んにも出てない白々しい演出が多いので
ケイトのリアルなゲロっぷり&量に拍手したいほどだった。
とはいえ、吐かれた側がせっせと掃除し(子供も被害者なのに!)
吐いた本人も夫も悪びれずケロッとしてるのにもびっくり。

上映時間79分が◎!
最近、ムダに長い映画が多いけど、この映画みたいにギュッと凝縮して
「もうちょっと観たいかも」と感じるくらいがベストだと思う。
オリジナルは舞台劇。
「日本の役者もさぞかしやりたい劇だろうな」と思っていたら
大竹しのぶ、段田安則などで舞台化されていたらしい。


'12 3 劇場 ★★★★★
監督:ロマン・ポランスキー
出演:ジョディ・フォスター、ケイト・ウィンスレット
    クリストフ・ヴァルツ、ジョン・C・ライリー
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by Gloria-x | 2012-03-12 15:33 | 映画レビュー