海街Daiary 1~4 / 吉田秋生

わたしも三姉妹ゆえ、姉妹モノって理屈抜きで共感の宝庫。

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鎌倉に住む香田三姉妹、幸、佳乃、千佳のもとに、山形県から父の訃報が届く。
父親は15年前に家族を捨てて女性と駆け落ち、以来音信不通だった。
葬儀に行くと、姉妹の父親は駆け落ち相手とは既に死別し
別の女性とお互いに子連れで再々婚していたことがわかる。
姉妹はそこで異母姉妹の中学生・すずと出会う。


妹SHIHOのリコメンドで読了。
わたしも三姉妹(+弟)なので、姉妹モノには理屈抜きで共感してしまう。

向田邦子「阿修羅のごとく」谷崎潤一郎「細雪」
映画だと「イン・ハー・シューズ」
江國香織もよく姉妹モノを書いてるけど、ちょっと違うんだよなー。
あ、姉妹モノの定番「若草物語」は
わたしの母が好きだったらしいけどわたしは未読。
話はそれるが、女子なら誰もが好きと言われる(ほんまかいな?)
「赤毛のアン」も一度も読んだことがない。
子供の頃からいわゆる「女のコ」じゃなかったのですねー。

姉妹というのは不思議な関係である。
女ともだちよりも親密で気楽でありながら
微妙な力関係や距離のバランスがあるし、
血が繋がっていても(いるからこそ?)踏み込めない領域もある・・・

同じ両親から生まれ、同じ家で育っても
性格もモノの考え方、感じ方も違う。
そして、意外なことに「共有した過去」の捉え方も違うのだ。
わたしは大人になってから初めてそのことに気づいて
かなりショックを受けたのだが
この物語はそこがきちんと書かれているのがすごい!


姉妹モノって長女はたいてい真面目でしっかり者。
香田姉妹の長女・幸もベテラン看護師で絵に描いたような「長女」
残念ながらわたしはまったく長女タイプじゃないので
いつもちょっと複雑な気分になる。

次女・佳乃の酒呑みっぷりがリアルでシンパシー♪
三女・千佳は絶妙なキャラクター&ポジションだ。
三姉妹、小競り合いや、時にはシリアスな口論もあるが
基本はしっかり結束しているし、時にはお互い見て見ぬフリをするところが大人で◎

中学生すずが実質的な主人公なのだが
物語のボリュームバランスとして、
大人たちのエピソードがもっと多くてもよかったのでは?

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わたしも子供時代には妹たちと壮絶なバトルを繰り広げてきた。
殴り合い、服が破れるほどのつかみ合いはもちろん、
2対1に分かれて陰湿な無視というのも・・・
そこで切磋琢磨してきたおかげか
現実社会の同性関係にはあまり悩んだことがない。
と同時に、女同士でいつもツルんだり、女だけで群れたりが大の苦手!
「公園デビュー」とか「ママ友」と無縁の人生でよかったわ~(-_-;


'12 1 ★★★★★
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by gloria-x | 2012-02-05 16:27 | ブックレビュー