真綿荘の住人たち / 島本理生

気になりつつ縁がなかった作家。言葉選びのセンスがよく文章が上手い!

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1983年生まれの著者が15歳でデビューし、着々と作品を発表し、
いろんな文学賞の候補になったり受賞したりするたび、ずーっと気になっていた。

何度も手が伸びたけど、パラパラめくると
若い作家ゆえ当然描く世界も若くて
共感できないばかりか物語世界にすら入れないのが明らかで
今まで読んだことがなかった。
('84年生まれの綿矢りさは抵抗なく何冊も読んだのに?)

読んでみたら予想外にフィット!

恋愛小説家の綿貫千鶴が大家をつとめるレトロな下宿
「真綿荘」に集まる住人たちのちょっと風変わりな恋と青春の日々・・・

登場人物全員、かなり個性が強いキャラなので
一歩間違えばやりすぎになったり鼻につきそうなのに
キャラクター設定も嫌味がなくリアリティがあるし
セリフや感情描写も自然でていねい。

なんといっても語彙が豊富でセンスがいい!
文章が上手い作家の作品って読んでいて気持ちいいのよねー!


読みながら登場人物のキャスティングができたり(実在の俳優などで)
自分の脳内で映像化しやすい小説って好きだ。

だけど当たり外れが激しい作家かも?
本作が意外によかったので
2011年直木賞候補になった作品を調べたら
「ケータイ小説みたい」というレビューが多数。
しかも上下巻、う~ん、読むべきか否か・・・・


'12 1 ★★★★☆
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by Gloria-x | 2012-01-19 18:10 | ブックレビュー