シャル・ウィ・ダンス? /Shall we dance? '04(米)

c0008209_2234234.jpg周防正行監督によるオリジナルを小さなエピソードや
ギャグまで意外なほど忠実にリメイク。
国や人種の差を超越して違和感を覚えさせないのは
脚本とキャスティングの力だろう。
(「トスカーナの休日」で監督・脚本・製作を務めた
オードリー・ウェルズが脚本担当と聞いて納得)

たまたまリメイクを観た直後TVでオリジナルを観直す機会があったが、映画としてはリメイク版のほうが断然爽やかでハッピー。
違いは主人公の妻のキャラクターと
夫婦関係の描き方にあると思った。



オリジナル版で原日出子が演じた妻はウェットで粘着質、
物心両面で夫に依存していてウジウジ悩んで待つだけのうっとうしい女だったが
スーザン・サランドン演じる妻は仕事がデキて自立したかっこいい女。
最初はサバサバしすぎの感あってロマンチストな夫をがっかりさせるが、
彼の浮気疑惑が浮上すると動揺する可愛い一面も。
その上、浮気調査に雇った探偵がつい惹かれてしまうほど
色気もあって女として現役感たっぷり。
妻役の2人のファッションにもキャラクターの違いがくっきりと現れていた。
原はロングのフレアースカートにダボっとしたトレーナーや
オーバーサイズのブラウスなどボディラインを強調せず、
色も淡いピンクやベージュなどボヤけたトーン。
対してサランドンは白いシャツや真紅のブラウス、
胸元が深く切れ込んだタイトなスーツなどメリハリのある着こなし。

c0008209_2292214.jpg子供に無理やり背中を押され、庭でぎこちないダンスをして
なんとなく曖昧に夫婦仲を修復してしまう
(これで根本的解決になんてなるわけないと思うけど)
日本版の夫婦関係より、アメリカ版はきちんと「男と女」として
向き合っているし中年になってもロマンス健在で好印象だ。



リチャード・ギアは若い頃より歳を取って家庭人を演じるようになってからの方がいい。
妙なナルシストっぽさが消え、自然で温かみのあるチャームが出ている。
ダンスシーンもよかったけど、なんといっても
タキシード&バラ一輪の「ギア様登場!」シーンは
セルフパロディみたいで思わずニヤついてしまった。


わたしは草刈民代にまったく魅力を感じないので(あんな体型には憧れるが)
ヒロインもジェニファー・ロペスで大満足。
いつもの彼女の役どころに比べてアンニュイでクールなのは物足りないけど
セクシーボディとパッショネイトなダンスも堪能できて文句なし。
彼女が着ていたピンクスウェードにファー付きのロングコートが欲しい!

c0008209_22125931.jpg
竹中直人→リチャード・トゥッチ
渡辺えり子→リサ・アン・ウォルター
草村礼子→アニタ・ジレット
柄本明→リチャード・ジェンキンス
このあたりのキャスティングは
パーフェクトで文句なし!


'05 5 4 劇場 ★★★★★
監督:ピーター・チェルソム
出演:リチャード・ギア、ジェニファー・ロペス、
   スーザン・サランドン、スタンリー・トゥッチ
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by Gloria-x | 2005-05-07 22:22 | 映画レビュー