コラテラル/COLLATERAL '04(米)

c0008209_10304743.jpgタクシー運転手マックスが客の女性検事アニーを乗せて
ダウンタウンの検事局オフィスに到着するまでの
イントロ部分がよかった。
俯瞰で撮影したL.Aのきらめくように美しい夜景と
車内に流れるジャズのピアノソロがマッチし、
二人の間に流れる恋愛の予感を含んだ空気がすごくいい。
               ちょっとマイク・フィッギス監督「ワンナイト・スタンド」や
               「リービングラスベガス」に通じるような大人のムードだ。

常識で考えると、検事というエリート中のエリート女性が
たまたま乗ったタクシーの運ちゃんに名刺を渡すなんて
ありえないことなんだけど、リアリティのなさをカバーして
自然に受け入れさせるものが二人の会話や交わす視線に
含まれていて、恋愛映画の趣さえある。

c0008209_10313291.jpgアニーと入れ替わりにトム・クルーズ扮するヒットマンの
ヴィンセントが登場してからは一転してスリリングな展開で
5人の人間を殺して回るヴィンセントのにわかお抱え運転手に
されてしまったマックスに感情移入。
タイトル通り「巻き込まれ」てしまう男の行く末にハラハラ・・・

ジェイミー・フォックスがすばらしい!
ほとんど座り演技の顔アップという難しい条件にも関わらず、
一見しがない運転手だが誠実で知性もあり、
人間として信頼できる男であることを的確に伝え、
物語の進行に従って最初の印象を強化して魅力を増していく。
この後、オスカー主演男優賞を取ったのが納得だ。

トム・クルーズは何をやってもハズレなし。(彼主演の映画自体も)
この冷酷非情な殺し屋も見事にハマっていて
ラストまで安心して観ていられた。

'05 4 DVD ★★★★★
監督:マイケル・マン
出演:トム・クルーズ、ジェイミー・フォックス
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by Gloria-x | 2005-05-04 10:35 | 映画レビュー