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萩尾望都 少女マンガ界の偉大なる母 / 文藝別冊 

永久保存のお宝!どっぷり読みふけりたい欲が再燃!

萩尾望都 少女マンガ界の偉大なる母 / 文藝別冊 _c0008209_17174077.jpg

萩尾望都作品と初めて出会ったのは小学校高学年。
以来、中学・高校と夢中になって読みふけった。
(蛇足ながら漫画家志望だったわたしは自分の作品にも多大な影響を受けた)

なんといっても「ポーの一族」シリーズがいちばん好き。
「トーマの心臓」も同率一位ほど好きなのだが
「ポー」はシリーズ全体で作品世界のスケールが壮大&深遠かつ
メイン長編以外の作品もそのまま映画にできそうな完成度で
何度繰り返し読んでも世界に引き込まれてしまう。
(余談だが、アン・ライス「インタビュー・ウィズ・バンパイア」は
絶対「ポー」の盗作、盗作と言って悪けりゃインスパイア作品だと思う)

特に好きなのは「小鳥の巣」「エディス」
「ランプトンは語る」「ホームズの帽子」

キャラクターで好きなのは「メリーベルと銀のバラ」オズワルド・エヴァンズ

「トーマの心臓」で好きなキャラはもちろんオスカー
なのでスピンオフ作品「訪問者」には狂喜した♪

レイ・ブラッドベリの作品を漫画化した作品群も好きだし
「アメリカン・パイ」「マリーン」「11人いる!」も忘れがたい。
特に「マリーン」は読んだ当時もすごいと思ったが
後年、結婚してから時を遡って共感度がハンパじゃない。

というのも、恥ずかしながらわたしは常々
「タイムマシーンで夫の幼少期や少年期に会いに行きたい!
直に接するのがNGなら陰からひっそりとでもいいから生でその姿を見たい!」

と妄想というか熱望していて、それを思う度に
あらためて「マリーン」という作品の凄さを痛感するのだ。

このムックで初めて知って驚愕した事実。
「ポーの一族」執筆当時
萩尾望都は22~23歳だったなんて!

なんであんなに成熟&老成した世界を描けたんだろう!?

それほどハマった萩尾作品だけど
「百億の昼と千億の夜」あたりでちょっとついていけなくなり
その後、絵のタッチや作風が変わっていったのと並行して
わたし自身の実人生が波乱万丈になっていったこともあり長らく離れていた。
(たまに昔の作品を読み返すくらい)

そして今、またまた萩尾作品読みふけりたい欲が出てきて
未読だった「残酷な神が支配する」全10巻Amazonでオーダーしちゃいました~♪



'11 8 ★★★★★

by Gloria-x | 2011-08-30 23:37 | ブックレビュー