最近サラッと読んだ本

最近、半日ほどでサラッと読んだ本をまとめてご紹介

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阪急電車/有川浩
映画化されて人気の小説。
映画予告は「気持ちよく泣けて心温まるちょっといい話」
的なイメージでまったく興味をそそられなかったが
妹のリコメンドで読んでみたら
意外にサバサバした内容でよかった。
映画で中谷美紀がやった役、最適のキャスティングだ。

著者のことは「ありかわひろし」という男性作家だと思い込んでいた。
★★★★☆





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花桃実桃/中島京子
前作「エルニーニョ」は期待ハズレだった。これはまあまあかな。

40代シングルOLがリストラされ、
父親が遺した古いアパートを相続して管理人になる。
そこには個性的な住人たちが住んでいた・・・

舞台となるアパート同様、昭和の香り漂う作品。
「時間ですよ」「寺内貫太郎一家」の世界を彷彿とさせる。
中島京子の描くヒロイン像は
女のいやらしさやナルシシズムがなくて気持ちいい。

★★★★☆


c0008209_14195164.jpg勝手にふるえてろ/綿矢りさ
表紙のイラスト&装丁が悪い!
前作「夢を与える」的なセンスで売ればいいのに・・・

ヒロインは26歳でバージンのOL。
中学時代の同級生に未だに片思いを続けているが
同じ会社の営業マンに告白され
2人の男に対する感情に揺れ動く・・・

こう書くと、おもしろくもなんともなさそうだし
実際、どうということのない作品だが
ダレそうになってくると、その頃合をみはからったように
「う~んさすが上手いな」と思わせる内面描写やフレーズが出てくる。
それも計算か?
★★★☆☆


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鬼畜の家/深木章子
著者は東大法学部卒の元弁護士で60歳を機にリタイアし作家に。
名前は「ふかきしょうこ」と思ったら「みきあきこ」だそうです。

「おとうさんはおかあさんが殺しました。
おねえさんもおかあさんが殺しました。
おにいさんはおかあさんと死にました。
わたしはおかあさんに殺されるところでした」
保険金目当てで家族に手をかけてゆく母親による巧妙な殺人計画、
娘への殺人教唆、資産の収奪・・・信じがたい鬼畜の家の実体が
生き残った娘の口から明らかにされていく。



各章を違う人物の語りで主要人物のキャラクターや事件の背景を描写するという
有吉佐和子悪女についてスタイルの構成。
このスタイルは好きで、前半はかなり興味をそそられたが
後半急速に都合のいい展開になって失速する感あり。

★★★☆☆
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by gloria-x | 2011-07-24 15:17 | ブックレビュー