アナ・ウィンター ファッション界に君臨する女王の記録/Front Row ジェリー・オッペンハイマー

「プラダを着た悪魔」のM・ストリープがいい人に見えるほどの強烈キャラ!

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VOGUE編集長アナ・ウィンターという人物については
ドキュメンタリー映画「ファッションが教えてくれること」を観た時も
「氷の女王」と評される冷酷な性格や
人を人とも思わない傲慢な態度に呆れたがこれを読んでさらに仰天!

アナの少女時代から現在('04年)までを
彼女を知る様々な人物の証言で構成しているのだが
オブラートにくるんでいてさえ、すべて悪口なのがすごい!

才能があるとはいえ
こんなに人に嫌われる人柄で
よくここまで成功できたよねぇ・・・


プラダを着た悪魔でメリル・ストリープが演じた
ファッション誌「ランウェイ」の編集長はアナ・ウィンターがモデルと言われている。
あの編集長の強烈なキャラクターやエピソードは
コメディ映画的に誇張して描いているのだと思っていたら・・・
実は本物のほうが百倍も強烈!

★大物男性には徹底的に媚びを売って昇進・出世する
★ライバルを蹴落とすためには汚い手も平気で使う
★自分の部下や売り込みにきたクリエイターのアイデアを堂々と盗用する
★長年尽くしてくれた部下が好条件でヘッドハンティングされると
  「昇進させる」と嘘をついてチャンスを潰す


ほぼ全員がアナのことを悪く言いながら、共通するのは
「とにかく男は全員アナにメロメロになる」と言うのが不思議ー!
ルックスは悪くないと思うけど、男ウケするタイプには見えないんだけどなぁ~?

仕事面だけではなくプライベートでもかなり歪んだ性格で
特に、幼なじみヴィヴィアンに対する長年にわたる非常識な仕打ちには
驚きや呆れを通り越して病的なものさえ感じる。

とはいえ、アナの少女時代~若い頃のエピソードは羨ましさ満載。

★14歳からロンドンで最も高級なエステに毎週通ってフェイストリートメント
★14歳からセレブ顧客を多数抱える毛髪学者のサロンに通って
  マッサージや自分専用に特別配合された製品でスペシャルなヘアケア
★15歳で両親から専用のフラットを与えられる(しかも両親は放任主義!)
★10代から高級ブランドの服しか着ない
★高校中退なのに、雑誌の仕事がしたくなり
 大物編集者である父親のコネで一流出版社に入る
★巨額の信託財産があるので給料なんかどうでもいい
★ロンドン~N.Y間の週末移動にコンコルドをタクシー感覚で使える


来世はこんな身分に生まれ変わりたい~!

世界中に名を知られるほど成功し
欲しいものはすべて手に入れ、やりたいことはやりつくしても
アナ本人が幸せで満たされているようには思えないのが
せめてもの溜飲下げポイントかも?


'11 7 ★★★☆☆
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by gloria-x | 2011-07-09 11:15 | ブックレビュー