イップ・マン 序章/ 葉問 '08(香港)

武術モノって理屈抜きで好き!ということを再確認させてくれる一本

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ブルース・リーの師であるイップマンの伝記の体裁をとったカンフーアクション。

公開は2010年製作「イップ・マン」が先だが、製作年もストーリーの時系列もこちらが先。
ということで年代順に鑑賞することにした。

余談だが、DVD店で「イップ・マン('10年製作)」だけ買おうとしたダーリンに
「あ、これ連作なんですよ。ぜひ「序章」も観られたほうがいいですよ」と
店員さんが勧めてくれたのだとか。
大型店なのにマニュアル通りじゃない接客!
それがなければ出会ってなかったこの作品!素晴らしいです♪

1930年代、中国・佛山はカンフーの盛んな地で
様々な流派の武道場が開かれていた。
「詠春拳」の達人であるイップ・マンは人格者として尊敬されていたが
道場を開いて弟子を取ることをせず、黙々と自らの技を鍛錬していた。
やがて日中戦争勃発。
イップ・マン一家は邸宅を日本軍に接収され極貧生活に。
そんな中、空手の達人でもある日本軍将校・三浦は
日本人に中国拳法を教えろとイップ・マンに命令する。


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ドニー・イェン
孫文の義士団」の時は勝手に「勝俣似」と呼んじゃって失礼しました(;^_^A
超人的な強さを持つと同時に、常に穏やかな笑みをたたえる人格者。
「孫文・・・」とはガラリと違うタイプの役柄だ。

スタイリッシュな映像もなく、思わせぶりや予想を裏切る展開もなく、
時間軸に沿ってわかりやすく丁寧にストーリーが進む。
こういう映画ってけっこう好きかも・・・
あくまでも「格闘シーン」という見せ場があるからだけどね。

たとえれば格闘シーンは肉。
それも神戸牛A5ランクなど極上の品。
だったらあれこれよけいな手を加えないほうが
肉そのものの美味しさが際立つ。そんな感じかしら?

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池内博之にはインタビューしたことがあるけど
画面で見るより何倍もかっこよくて、真摯で礼儀正しくてほんとに好印象だった。
実際に空手の黒帯らしい。

空手の達人でもある将校・三浦は中国人を人狩りのように集めて
日々ファイトクラブ的イベントを開催。
空手が中国拳法に劣るわけがないという信念のもと、
飢えた中国人を日本兵と闘わせたり
時には自らの練習台として叩きのめしている。
ただの残虐趣味者かと思いきや、
勝った中国人にはちゃんと褒美の米をやるし、行き過ぎた部下の行為は諌める。
その人物像の描き方がちょっと中途半端で残念だった。

一方、三浦の部下・佐藤は「絵に描いたように卑劣な日本兵」!
昔のアメリカの風刺漫画に登場するような容姿で
お約束どおりの卑怯で残虐な行動。
元警察署長で日本軍の通訳になったラム・カートンが
これでもかと虐げられるたび、自分も日本人なのに
「やり返せ!」と思ったのはわたしだけじゃないはず。

サイモン・ヤムが経営する紡績工場の従業員たちが
老若男女揃ってイップマンに詠春拳を習うシーンが楽しかった!
道場荒らし⇒山賊になる金のキャラクターも◎




'11 6 DVD ★★★★★
監督:ウィルソン・イップ
出演:ドニー・イェン、サイモン・ヤム、ラム・カートン、池内博之
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by gloria-x | 2011-06-14 12:16 | 映画レビュー