好奇心は猫を殺す/好奇害死猫 '06(中国)

モダンな建物やインテリアとレトロな重慶の街のコントラスト、映像が◎

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好奇心は猫をも殺す Curiosity killed the cat.
長いこと、この諺の意味が謎だった。
好奇心って誰の?猫の?それとも・・・と。

「いろんなことに首をつっこみすぎると命がいくつあっても足りない。好奇心はほどほどに」
が諺の意味で、猫の好奇心が正解である。
でも、なぜかこの諺を聞くといつも頭に浮かんでしまうのは
子供などがおもしろ半分&本能的な残虐性から動物を殺す事件のこと。

一見おしゃれっぽいただの雰囲気映画のようだが
後半、けっこう衝撃的なシーンがある。
常々痛感するのだけど、暴力描写の凄さにおいて
ハリウッドやヨーロッパはアジアの足元にも及びませんね。
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重慶の高級マンションである若い女がネイルサロンを開く。
引越しトラックが到着したちょうどその時、
マンションのエントランスから一組の居住者家族が出てくる。
夫婦と幼い息子だ。
「可愛い坊や!」と家族に駆け寄り夫婦に話しかける
ネイルサロンの女とフレンドリーに対応する夫婦。
実は、彼女は一家の主の愛人だったのだ。
そして、同じマンションの写真店で働く少女が
そのシーンを物陰から盗撮していた。

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ストーカー的に夫(フー・ジュン)につきまとう女(ソン・ジア)、
家族を守るため、というより自らの保身のために女と手を切りたい夫、
やがて妻(カリーナ・ラウ)の身辺で次々に起きる悪質なイタズラ、
常に彼らの姿を盗撮する少女(リン・ユエン)、
マンションのガードマン(リャオ・ファン)
この5人のそれぞれの視点からストーリーは展開する。

ベースは古典的な三角関係。
最初、盗撮少女やガードマンの存在は
初期のウォン・カーウァイ作品のムードを彷彿とさせる。
そんなスパイスをからめておしゃれっぽく仕上げた
中身の薄い雰囲気映画かいな、と侮りつつも
生活感皆無でモダンな高級マンションの佇まいやインテリア、
それとは好対照の趣のある重慶の街が視覚的に心地よく、
アンニュイムードで観ていたら
意外や意外などんでん返しのサスペンスだった。

ソン・ジアはネイルサロンのオーナーとしてのシーンは
ちょっとケバめのいい女だけど、どこにでもいるおネエちゃん。
ところが男との蜜月期はあっさりメイクで別人みたい!
2人の不倫模様がけっこううっとうしいのだが・・・
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フー・ジュンはレッドクリフ」ではとにかくかっこよかったけど
現代劇だと不思議と男の生々しさが漂いますねー。
藍宇でも色気と酷薄さが共存してたっけ。
でもパンチパーマ(天パ?)やめればいいのになぁ(笑)
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少年みたいな体型のリン・ユエン。
「恋する惑星」や「アメリ」ほどじゃないけど
明らかに犯罪的な行為をおしゃれっぽく見せるのって
どうにも神経に障ってわたしは嫌い。
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カリーナ・ラウはちょっとどこ見てるのかわからない目つきが色っぽい。
インファナルアフェア」シリーズのマリー姐さんのイメージが強いので
4~5歳の子供の母親という役どころがちょっと違和感あったけど。



'10 9 DVD ★★★☆☆
監督:チャン・イーバイ
出演:フー・ジュン、カリーナ・ラウ、ソン・ジア、リン・ユエン、リャオ・ファン
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by gloria-x | 2010-09-29 21:50 | 映画レビュー