沈まぬ太陽 '09(日本)

J△Lの現状、自業自得・・・ですね

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原作は山崎豊子のベストセラー小説。
昭和30年代、国民航空社員の恩地元は労働組合委員長を務めた結果、
カラチ、テヘラン、ナイロビなどの海外僻地勤務に追いやられる。
一方、副委員長として共に闘った同期の行天四郎は
組合を抜けてエリートコースを歩みはじめる。
足かけ10年に及ぶ流刑に等しい左遷人事に耐えて帰国した恩地だったが
待っていたのは東京での閑職だった。
そんな中、航空史上最大のジャンボ機墜落事故が起こり、
恩地は遺族係を命じられる。


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3時間22分の超大作。
長時間まったくダレず緊張感をキープして見ごたえ十分。
ただし、原作・題材・俳優陣から期待したわりにはちょっと物足りなかったかも。
終盤バタバタと話が収束し、主人公の感傷的なモノローグで幕を閉じる、
というエンディングに「これってTVドラマだったっけ?」と思った。(ほんとに)
主人公が会社の非道な仕打ちに耐えに耐えているのを観てきただけに
最後に幹部たちの悪事が次々暴かれて
もっとスカーッとカタルシスを感じたかったのに・・・
(それもベタではあるけれど)

ジャンボ機墜落前後とナイロビ時代を交互にたたみかけるように
見せる冒頭から、時系列を交錯させて展開するのだが
恩地役の渡辺謙をはじめ、登場人物が若作り⇒老けていくなどの
外見変化がほとんどないので、最初は一体いつの話なんだか混乱。

恩地みたいな人物、畏敬の念を抱くけれど自分の夫だったら困るなー。
今みたいに海外情報が豊富じゃなかった時代に
子供達を連れて僻地へついていき、
不遇の夫に対して文句ひとつ言わない妻もエライ!
わたしだったら「もっと上手に立ち回ってよ」と言ってるだろう。
そのうえ日本では狭い団地に姑と同居!
いくら天下の大企業社員でもちょっとねぇ・・・

企業名「国民航空」に最初は「なんか社会主義国みたい」と思ったが
略すと「国航」「NAL」と聞いて納得(笑)
そういえば主要人物の名前が
恩地(おんち)、行天(ぎょうてん)、八馬(はちうま)など
なぜか珍しい苗字ばかり!なにか意味があるのだろうか?

キャスト全員そつなくうまいけれど
特筆すべきは香川照之。やっぱりうまい!
小道具として出てくるスナップ写真の表情にすら、すごい演技力!


そうそう、気になる役者さんを発見。
石坂浩司扮する国見に、国民航空の会長職を依頼しにくる
使者みたいなおじいさん、なんかすごく特異な味があるんだけど・・・誰?


'10 9 DVD ★★★★☆
監督:若松節郎
出演:渡辺謙、三浦友和、香川照之、石坂浩司、西村雅彦
    鈴木京香、松雪泰子
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by gloria-x | 2010-09-22 00:05 | 映画レビュー